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TOPPANとENEOS 古紙原料の国産バイオエタノールで実証事業 再生しづらい紙が燃料に

【2024年3月4日】TOPPANホールディングス(TOPPAN)とENEOSはこのほど、古紙を原料とした国産バイオエタノールの事業化に向けた実証事業を開始した。

バイオエタノールは、カーボンニュートラルの実現に向けて、自動車燃料や化学品用の原料などさまざまな用途での利用が期待されている。
また、近年世界中で需要が高まっているSAF(持続可能な航空燃料)の原料としても注目されている。

両社は2021年から、エネルギーの脱炭素化と循環型社会の実現に向け、古紙を原料とした国産バイオエタノール事業の立ち上げについて、共同で検討を続けてきた。
TOPPANは、防水加工された紙やノーカーボン紙等の難再生古紙を原料とする前処理プロセスを提供。一方、ENEOSは、エタノールの連続生産プロセスとの組み合わせによる製造効率の向上について、小規模スケールで検討してきた。  

今回の実証では、前処理プロセスにおいて、不要物質が適切に除去され、繊維分が豊富な原料となっているか、その後の糖化発酵プロセスでは、原料の連続投入とエタノールの抽出によって製造効率をより向上できるかについて検証する。
パイロットスケールでのプラントによる実証運転を行い、事業採算性を見極め、2030年度以降の事業化を目指す。

  

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