【2022年1月12日】ペーパルは1月から、廃棄米を活用した紙素材「kome-kami」の新製品として、化粧箱などのパッケージ用厚紙素材「kome-kami カード紙」を開発し、発売する。
ペーパルは1890年(明治23年)奈良で創業された紙の卸問屋。近年はリサイクルできる紙という素材を通して環境関連の取り組みも進めている。
「kome-kami」は廃棄される災害用備蓄食品 の米や食用ではなくなった米にパルプを配合して作成されている。また、素材の売上の1%をフードバンクに寄付することで、フードロス問題の解決を目標とする取り組みも行っている。
製品は2021年に開発され、冊子やフライヤーや紙袋に使われるような薄紙素材として活用されてきた。今回、化粧箱などの パッケージとして使いたいという要望を受け、パッケージ用途の厚紙素材を新たに開発した。
素材はパッケージ用途で使えるしっかりした厚紙で、米坪は310g、紙厚0.43mm。米を思わせるナチュラルな色味と独特な風合いとなっている。
パッケージに使用することで脱プラにも繋がるほか、FSC認証も取得している。
背景には現在、日本全体で年間646万トンにもおよぶフードロス問題があるが、企業や自治体が備蓄する災害用食品は賞味期限が切れで廃棄されており、これはフードロスにカウントされてない。
同社では今後、持続可能な開発目標(SDGs)の取り組みの一環として、企業や自治体での活用を広げ、化粧箱や製品パッケージ、ポストカード、名刺などでの活用を見込んでいる。
また、紙単体での販売も行い、印刷・加工会社などへ納入する取り組みを広げる。
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