【2017年1月20日】共同印刷は、2011年に開発を発表した「非吸着性フィルム」の加工性を向上させ、量産に適した高機能フィルム「ノンキャッチ」の販売を開始する。
非吸着性フィルムは、非吸着性・保香性・ガスバリア性などの機能性と、ヒートシール性とを併せ持つ高機能フィルム。
このフィルムは、非吸着性樹脂のEVOHとヒートシール性をもつポリオレフィン樹脂とを混合し、各樹脂がもつ性能より高い機能性をもたせる「ポリマーアロイ化」した。この独自技術により、2011年に製品化していた。
2015年度から量産化に向けた取り組みを本格化し、湿度影響によるフィルム伸縮の低減およびフィルム寸法精度を向上。より柔らかく加工しやすい、量産に適した高機能フィルム「ノンキャッチ」として発売する。
ノンキャッチなどの高機能フィルムの製造は、医薬品の製造基準であるGMP基準を取り入れた高水準の管理基準と衛生環境、さらに先端製造設備を備えた共同印刷守谷第二工場(茨城県守谷市)で行う。
今後、医薬品や食品、化粧品業界などを中心に、内容物の有効成分を失わずに直接包装ができるノンキャッチを拡販し高機能フィルム全体で2021年度に16億円の売上を目指す。
ノンキャッチの主な特長は、次の4点
① 内容物の成分がフィルムに吸着しない(非吸着性)
② 非吸着性、製品の香りや薬効を逃がさない保香性・ガスバリア性と、ヒートシール性能を両立
③ 素材となる樹脂本来の柔軟性を生かした、フィルム形状以外の包装材などへも展開可能
④当社独自の高機能フィルムとの複合化により、顧客ニーズに合わせた包装材の提供が可能
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