オリコム　広告表現を評価するAI「DEI Quick Checker」の正式版を提供開始　多様性や公平性、包括性（DEI）など判断可能

【2025年6月2日】オリコムは、広告表現を多様性や公平性、包括性（DEI）の観点から評価するAIソリューション「DEI Quick Checker」の正式版の提供を開始した。
2024年11月にβ版を公開して以降、広告主のニーズに応じた改良を重ね、実用性を高めた。

「DEI Quick Checker」は、オリコムが推進するジェンダーバイアス測定基準「GEM」の知見に、NTTデータの脳活動予測モデル「NeuroAI」を組み合わせ、独自に開発したAIモデルで構成。広告表現がDEIの観点でどのように受け取られるかをスピーディに定量・定性の両面から測定する仕組みで、特許も出願中だ。

同ソリューションの中心となるのが、広告に対する生活者視点での反応をスコア化した「DEIスコア」。脳活動データとオリコム独自の分析指標をもとにAIが算出し、一般的なWEBアンケート調査と比べて高い精度が期待される。また、AIが導き出した結果に対して、生活者インサイトに精通したアナリストがリスクや改善点を分析し、表現の方向性を提案する。

正式版では、広告の企画段階から完成後の効果測定まで、さまざまな制作フローに対応可能になった。広告表現が生活者にとって違和感や不快感を与えていないか、同時にマーケティング目標に貢献しているかを多角的に評価できるスキームを実装している。

なお、動画広告に限らず、グラフィックや記事コンテンツへの対応も可能で、従来型の広告効果測定に「DEI Quick Checker」を組み合わせた調査設計も提供する。

オリコムは、「世の中に一つでも多くの『良い関係』を創造する」企業として、広告と生活者のより良い関係構築に貢献していくとしている。

「DEI Quick Checker」サービスページ
https://www.oricom.co.jp/project/gem/