【2020年2月28日】「日本ものづくり ワールド2020」が2月26日、千葉市の幕張メッセで開幕し、今日28日午後6時まで開催されている。
主催は、リードエグジビションジャパン。
同展示会はものづくりに関する8つの展示会を集積したもの。プリント&プロモーションではデジタルプリント技術に関連の深い「第2回次世代3Dプリンタ展」を中心にレポートする。
今回、コロナウイルスの影響で開催が危ぶまれ、参加を中止する出展者が相次ぐなど、厳しい環境での開催となった。今後、多くのイベントが中止されると思われるが、展示会などが再開された際の参考になるよう、今回の開催で行われた対策などに関しても別稿で報告する予定。
グラフィッククリエーション(GCC)は、ミマキエンジニアリングのフルカラー3Dプリンタ「3DUJ-553」とその造形作品を展示している。
「3DUJ-553」は UV 硬化インクによる積層方式を採用。1,000万を超える色再現性を誇るフルカラー3Dプリンタ。
今回は、無私の研究で知られる慶應義塾大学の小檜山賢二氏がスキャンした珍しい虫たちを拡大し標本のように展示し、その精巧さに多くの人が足を止めた。
この表現技術は実装前の新ソフトによるもので、今後ミマキから発売を予定している。
XYZプリンティングジャパンは、発売したばかりの低価格の産業用3Dプリンタ「PartPro120 xP」を展示した。
低価格でありながら毎分5㎜という高速プリントが可能。
参考出品では、高速タイプの大型機を2機種展示。
「MfgPro1000xT」は最大造形領域が1000×450×500㎜、「MfgPro700xT」は700×400×500㎜と大型の造形物にも対応する。
ホッティーポリマーは、樹脂販売と受託加工を紹介している。同社は多くの3Dプリンタ用の樹脂リールとしてをアマゾンやモノタロウなどで販売している。
また、受託加工による3Dプリントはハニカム構造で柔らかさを変えられるなど、制作する物品に合わせての対応が可能という。
リールの価格は、500gで約1万2,000円、50gで約3,000円。
ローランドディー.ジー.は「デジタルモールドNC」をテーマに、デジタル機器を使っての製品開発を実演している。
切削機「MODELA MDX-50」は、工業用部品のモックを切削。写真の部品で表裏6時間程度で造形できる。3Dプリントに比べ、表面を滑らかに正確に加工できることから、精密な部品での活用が多い。回転軸がオプションで搭載でき、表裏を自動で切削することも可能。価格は128万円。
このほか大型の切削機「MDX-540」なども展示し、切削した部材をUVプリンタの「LEF2-200」でプリントするなどの組み合わせを披露した。
キーエンスの「AGILISTAシリーズ」は、毎秒15µmの高速プリントが可能。サポート剤が水溶性で扱いやすく、企業の開発部門での採用が多い。
担当者は「金型製造など、開発中製品で情報外に出したくないというユーザーから支持を得ている」と話す。リース料金は毎月13万円。
ストラタシス・ジャパンは、先日発表したフルカラー3Dプリンタ「J826」やカラータイプの中型機「J850」などを展示した。
同ブースもコロナショックの影響を受けており、展示の規模を縮小。最新製品とメイン製品のみの展示となった。
ブースでは、3Dプリンタでの作成をテーマごとに説明。「ハイスピード」「クリア」「色」「マルチマテリアル」「パントーンからカラー指定」「並べてちがう色を出力」「表面処理」と言ったモック制作の過程を紹介している。
同社はFDM(樹脂材料)の販売も行っており、静電気拡散させるタイプなど特殊な機能を持った素材を展示している。
やわらか3Dコンソーシアムは、山形大学を中心とした産学協同の研究プロジェクトチーム。
今回はお菓子をプリントできる3Dプリンタを技術展示している。
また、センサーを装備し、柔らかな素材で造形した原寸大のハチ公像「ゲルハチ公ロボット」を展示した。
担当者によると「食品造形は2㎜の大型ノズルで出せば数分でお菓子ができるが、精巧なものを作ると時間がかかる。ゲルハチ公は柔らかなさわり心地で、癒しを提供でき反応も楽しめる」と話す。
フュージョンの「FUNMAT PRO410」は4月発売予定の新製品。最座造形サイズは305×305×406㎜。ハイテンプノズルをツインで搭載し、ノズル温度500度までに対応し、耐熱性の物品の積層ができる。価格は400万円を予定。
このほか大型の「FUNMAT PRO」では、恐竜化石の頭部を造形。最大造形サイズは450×450×600mm、価格は348万円。
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