【2017年8月16日】「神は遍在する(どこにでもいる)」という言葉があるが、現代に遍在するのはスマートフォン。
神様もこれを利用しない手はないと考えているようだ。
神社崇敬会は8月9日、スマートフォンから穢(けがれ)を送信して神社でお祓いができるWebサービス「おおはらえ」(http://oharae.jp)を提供開始した。
神社崇敬会は、人と神社をICTでつなぐ崇敬会支援事業を行う一般社団法人。
今回のサービス「おおはらえ」は穢れを払う年中行事「大祓祭(おおはらえさい)」をデジタル化し、スマホからこの行事にエントリーできるというもの。
大祓祭とは、人形(ひとがた)と呼ばれる人間の形に切った白紙などに、自分が日々の暮らしの中で犯した罪や過ちなどを移して、御焚き上げしながら大祓詞を奏上し祓い清める正統な神事。
穢れを移す際に、人型で身体を撫で、また息を吹きかけるという行為をするのだが、それをスマホの画面に置き換えている。
神社崇敬会によると、この企画の目的は「スマホから手軽に行うことで神事を身近に感じてもらうこと」「神社を崇敬する方や神社神道を信奉するコミュニティーの拡大に寄与する」ということらしい。
なので、お焚き上げにかかる初穂料や玉串料は、今回は無料というからまさに神企画。この機会に皆さん普段の穢れを落とそう(お礼参りも忘れずに)。
この企画、実は今回で2回目。
2015年に行われた1回目の企画では1週間で10,000人以上から申し込みがあるなど、非常に反響が大きかった。
主催者は、かつて大祓では木が使用されていたが、その情報メディアが紙へと変わり、今はさまざまなものがデジタル化していることからこの企画を思いついたという。
「神は遍在する」でも「紙は少しずつ偏在しなくなってきた」。
ちょっと寂しい気もするニュースと思ったが、送られた利用者の情報は人型にプリントアウトされて、お焚き上げされるそうなのでご安心ください。
おおはらえ
http://oharae.jp
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