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「AKIRA」のアートウォール 渋谷PARCO跡地に登場! 込められた思いを聞いてみた


【2017年5月22日】2020年の「東京五輪」の開催が決定したのは2013年のことだった。
しかし、その開催を予言していた漫画がある。
あの漫画史に残る大作、大友克洋の「AKIRA」だ。

AKIRA パルコ アートウォール AKIRA パルコ アートウォール
一応知らない人のために、こんな感じ。B6サイズという海外雑誌の大きさに合わせたユニークなコミックスも特徴的だった

舞台は2019年、新型爆弾による世界大戦後の東京を描いたこの作品。
2020年には東京五輪が開催される予定で、新競技場の建設も進んでいる。
まさに物語はリアルな”今”をそのまま予言したような内容だが、東京の渋谷(本当の現実)にそのAKIRAの登場人物、健康優良不良少年の「金田」のビジュアルアートが登場したと聞いて、当時大ファンだった(全巻持っている)記者は現地に飛んだ。

 

すでに人気のスポットに!?

この企画は、いま建て替えをしている渋谷PARCOの工事囲いを利用したアートウォール。
金田が彼のオートバイに跨った姿が描かれており、PARCOパート1、3の工事囲い2カ所に同じものが貼り出されている。
1カ所は公園通りをまっすぐ行ったところの囲いの角にあった。

AKIRA パルコ 048

「おお!かっこいい」と思わず声をあげてしまったが、このバイクは当時、読者のあこがれで、その後のバイクデザインにも大きな影響を与えている。
金田が「ピーキー(神経質)なカスタム」と表現しているように運転が難しいらしいが、それでも乗ってみたくなるかっこよさだ(バイクの免許持ってないけど)。

もう1カ所はスペイン坂を上がりきったところにあった。
近くで見るとトーンを貼った感じとかが迫力がある。

AKIRA パルコ 005 AKIRA パルコ 013

このとき、渋谷は通り雨の後で、少し小雨がぱらついていたが、10分程度の間に4,5人がこのアートウォールを撮影しており、すでに人気のスポット化しているようだ。

AKIRA パルコ 034

 

でも、いいのかAKIRAで!?

しかしだ。
このAKIRA、東京がぶっ壊される表現がいたる所で登場する。
最後は、ほら、ああなっちゃうし、五輪はやらないし(ネタバレなのでこのぐらいで控えます)。
企画したパルコはすごく勇気がある。

で、パルコの担当者に聞いたところ、同社のアートディレクターが作品の大ファンの上、作品世界が始まるのが2019年と、PARCOの建て替え完了時期に符合したことからこの企画が実現したという。

AKIRA パルコ 017

記者が「AKIRAってけっこう街が破壊されてますよね~。これからビル建設するのに大丈夫なんですか?」というブシツケな質問を投げたところ。

「作品には破壊もありますが、ネオ東京の再生を目指す若者たちの姿もあるので、それがPARCOの建て替えという新しい街の創造とイメージがあっているのです」
とのお答えをいただいた。

なるほど、金田たちがあの後、街をつくっていくというコンセプトなのね(胸熱)。

 

ビジュアルは今後さらに追加

ここからはちょっと専門的な話。
掲出されたビジュアルのサイズはタテ2.1m×ヨコ1.5m。
OKIデータインフォテックの大判インクジェットプリンタ(IJP)「ColorPainter M-64s」で、出力されている。
溶剤系インクを使用しており、3年ほどの対候性があるので2019年までは、色あせないで掲出できるだろう。
出力を担当したのはバンウッド。

AKIRA パルコ 010
なぜか隣に怪しいステッカーが貼られているのもネオ東京っぽい

ちなみに今回の金田のビジュアルは、企画の第1弾で、2019年夏ごろまで順次、アートウォールを充実させていくという。
鉄雄やケイ、ミヤコさま、そしてアキラさまも登場するのだろうか?

健康優良不良中年になってしまった記者もワクワクしながらその時を待ちたい。


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