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レポート「2016折込広告全国大会」② 研修会:事例報告「北海道食べる通信~十勝毎日新聞社が取り組む新しい地域メディアの意義」 グリーンストーリープラス 林真由氏


【2016年11月11日】「2016折込広告全国大会」(主催:日本新聞折込広告業協会)が11月10日、東京都千代田区の都市センターホテルで「『パラダイムシフト』を考える~未来に向けたオリコミの可能性を探る~」をテーマに開幕し、「研修会」と「情報交換大会」が行われた。今日11日午後1時からは、本大会と基調講演、懇親会が開催される。

折込広告全国大会

レポート②では、初日の「研修会」の「第1部・事例報告」で行われたグリーンストーリープラス林真由社長の「北海道食べる通信~十勝毎日新聞社が取り組む新しい地域メディアの意義」を紹介する。

レポート「2016折込広告全国大会」① 研修会:事例報告「印刷会社が取り組む地域活性ビジネス」 JAGAT藤井建人氏

「北海道食べる通信~十勝毎日新聞社が取り組む新しい地域メディアの意義」 グリーンストーリープラス 林真由社長

私は北海道十勝出身で東京の大学を卒業し、ヤフーを経て、父の闘病を機に故郷に戻り十勝毎日新聞へ入社した。

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十勝は、埼玉、千葉東京を合わせた大きさ、人口は減っており、牛の数の方が人の数より多い。しかし牛の数は増えており、景気は悪くない。

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十勝毎日は夕刊単独という珍しい新聞。これは農家の朝が早いためで、朝届けても人がいないという事情がある。十勝では新聞は夕方届くものという認識が定着している。

 

十勝毎日が目指す「Think global,Act localy」
さきほど、十勝の景気は悪くないといったが、人口は減り続けている。これは地方すべてが抱える問題で、十勝毎日も部数が8万5000を割っている。
十勝毎日が人口部数減で考えたのは「Think global,Act localy」。つまりハイパーローカルで地元密着ということ。

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私の所属する会社グリーンストーリープラスは、十勝新聞の子会社でお取り寄せダイニングがメイン事業。そして十勝といえば食材、これが「北海道食べる通信」の資源となっている。
「北海道食べる通信」は、食材が雑誌とともに届くというサービスで、価格は3980円(送料含む)。

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ネット通販では、食べ物に立派なカタログが付属し、それにより食べ物の由来が分かるという商品もある。
「食べる通信」は逆転の発想。食べるディアゴスティーニのように、読んで、食べ物にまつわる物語を知ってから、味わってもらう。

 

食べ物を選ぶのは投票行為
目指すのは「生産者の応援」。
日本の食料自給率は39%、生産者人口は減り続け2%の生産者が、他の人口を支えている。
日本の胃袋を支えているのは地方。「生産者の生き物語」を伝え、「生産の裏側」を伝え、生産者を応援することが「食べる通信」の目的だ。

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3980円を払って、食べ物を買うことは、投票行為と同じ、良いものを買って生産者を応援してもらうことだ。

実は「食べる通信」は北海道が最初ではない。2013年、震災復興と、生産者の救済を目的とした「東北食べる通信」の発刊から始まっている。
そして食べる通信は現在、全国の34地域に広がっている。

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「食べる通信」は生産者のストーリーを知らせるだけでなく、コミュニティーの運営もしている。雑誌でも通販ではなく「体験サービス」だと思っている。

AKBと同じ、応援し、共感し、感情移入し参加するもの。雑誌にはSNSにつながるQRコードがあり、ここから読者が食べた様子をアップするなど直接生産者とつながることが可能だ。
この逆トレーサビリティーで、生産者は読者の喜んでいる姿を見ることができ、新たなモチベーションとなる。
今後も仲間とともにコミュニティーの形成を続けたい。

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