【2026年3月16日】LEDディスプレイやデジタルサイネージ関連技術の展示会「LED CHINA 2026」が3月1日から3日まで、中国・深圳市の深圳会議展示センター(福田)で開催された。
主催はTrust Exhibition。LEDディスプレイを中心に、AIやデジタルサイネージ、プロフェッショナル照明・音響など関連分野の技術や製品を紹介した。

同展示会は2005年に始まったLED関連技術の専門展示会で、ディスプレイ関連技術を中心として開催されている。
今回は、サイン・広告関連展示会「SIGN CHINA 2026」やデジタルサイネージ関連展示会「Digital Signage China」、音響・照明関連展示会「Pro Audio, Lighting & Systems Asia」と同時開催。「SIGN CHINA 2026」では、プリンタやカッティングプロッタ、メディアなどが展示されていた。
会期中は700社以上の企業が出展し、約2,000ブランドが参加。世界140の国と地域からバイヤーの来場あった(いずれも主催者発表)。
維世(深圳市维世科)は2009年設立で、主にフレキシブルLEDディスプレイを得意とし、舞台や商業施設、広告などで活用されている。ロールカーテン式LEDスクリーンや折り畳み式などは、軽量でコンパクトなためスペースを節約し、設置の手間を軽減できる。この日は、折りたたみ式のLEDディスプレイをブース天井から吊り下げて紹介した。担当者は「薄く軽く高精細になっており、活用できる場所は多い」と話す。同社は日本の展示会にも出展しており、採用事例もあるという。
国佳光電(深圳市国佳光電子股份)も中国深圳市に本拠を置くLED表示ディスプレイの専門メーカー。特に透明LEDディスプレイを得意としており、製品のカスタム製造や研究開発・設計・販売・エンジニアリングサービスを一貫して提供している。異型(特殊形状)の透明スクリーン分野で16年以上の経験を持ち、建築物や商業空間への統合型ソリューションで知られている。
展示されていた「ホログラフィックインビジブル」はホログラフィック効果を活かしたほぼ見えない透明スクリーンで透過率は90%、厚さは2㎜だが硬く耐久性も高い。用途は広告はもちろんアートでも人気があるという。
このほか、ガラス自体にLEDを埋め込んだ「LEDフォトエレクトリックグラススクリーン」や手すり用、格子状、天幕状などの透明LEDスクリーンがある。展示された新製品の薄さは2㎜で輝度も高かった。
晨亮光電(深圳市晨亮光電科技)も2mmという超薄型のLEDディスプレイを展示した。2007年創業で、グローバルで最も専門的な「幻彩(ファンタジーカラー)ライトバー」メーカーを目標としており、アドレス指定可能でピクセル単位の制御ができるLED製品が主力。フレキシブルなディスプレイは湾曲や折り曲げ可能で、ブースの装飾でもこれらを設置していた。
萬國集団(Wango)は17年以上の実績がある商用表示機器専門企業。商用ディスプレイ分野で特に透明・全息(ホログラフィック)表示技術に強みがある。OLED透明スクリーン関連の特許を30件以上保有し、研究開発・生産・販売を一貫して行っている。
この日メイン展示された「Holographic Cabin」は、3Dホログラム投影対応のキャビネット型デバイス。実際に撮影した人物やAIデジタルヒューマン(仮想人間)を表示可能で、インタラクティブ体験に使用できる。86インチの大型モデルや壁掛けはめ込み式タイプがあるという。同ブースでは2×1mを組み合わせたビジョンで、クルマやダンスを踊る女性などを表示していた。
他の製品では、薄型で高透過率のOLED透明ディスプレイ「OLED Transparent Screen」や透明スクリーンタイプの「OLED Transparent Advertising Machine」、両面タイプの「Double-sided Advertising Machine」もある。
共顕盛視は「TrabsoarentDisplay」のブランドで透明タイプのLEDディスプレイを出品した。同社は、深圳市を拠点とするOLED / MicroLED透明表示専門のメーカーで、透明OLEDディスプレイやフレキシブルLEDディスプレイ、MicroLED透明ディスプレイなどの先進的な透明表示技術に強みを持つ。出品していたディスプレイは、透過率は60%や43%があり使用場所や内容によって変えられる。
担当者は「マイクロLEDは同社が初めて開発した」という。
広東科而美光電は2003年創業で、深圳からもそれほど遠くない広東省仏山市南海区に本社がある。同社は50件以上の技術特許を取得しており、LEDディスプレイとファサード照明が主力で、舞台・エンターテイメント、商業広告、ホテル・施設、屋外照明などのシーンで活用され、製品は150カ国以上に輸出されている。
この日はブース全体を自社の製品で装飾。ブース周辺は、透過率55%以上のLED透明スクリーンを吊り下げ、ブース正面奥は高解像度モジュール「ファインピッチCEシリーズ」でキービジュアルを放映していた。床用の「フロアタイルスクリーン」は強化ガラスを使用し500 kg/m²に耐える。
通華智能(深圳市通華機械智能装美)は、回転や変形など動きと映像を組み合わせるLEDディスプレイを得意とする。AIを駆使しLEDの外観の派手さ、構造の合理性、性能の安定性を重視しており「LED運動設備のリーディングカンパニー」と言われている。写真の製品は「Multi-layer Intelligent Mechanical Screen」シリーズの1台で12万元。制御するソフトの開発もしており、映像表現とともに製品を提供できるという。
佳帝科技(深圳市佳帝科技)は2011年に設立されたLEDディスプレイ専門企業。特にレンタル用(ステージ・イベント向け)の製造に強みを持つ。耐久性8年以上の製品を主力としており、北米などにも輸出している。軽量・高速設置・高リフレッシュレートが特徴で、コンサート、展示会、TV番組などで採用されている。
新製品では、持ち運びできる小型の折り畳みタイプを紹介。展開すると表示面が曲面になり、並べて連動させることでユニークな効果を得られるという。
広東省新馬電子科技(SINMAR)は、広州市のデジタルサイネージ・スマートディスプレイ専門企業。特殊形状が得意で、ブースではペプシコーラの缶をイメージした媒体を紹介していた。
雷曼LED(Ledman、深圳市)は、LEDディスプレイの専門メーカーで、特にCOB(Chip on Board)技術を活用したMicro LED / 小間距LED表示に強みを持つ。特許も多く取得しており、深圳本社300人工場800人を有する企業。
展示していた165インチの大型ディスプレイは0.9㎜ピッチで4K相当の画質だが、最新のモデルでは0.4㎜ピッチもある。
担当者は「LEDディスプレイ企業としては中国で初めて上場した。技術力には自信がある」と話す。
日本でも20億円の売り上げがあり、池袋の大手家電メーカーの店舗や羽田空港、新大阪でも同社のビジョンが採用されている。
深圳市創一顕示科技は、4500cdの高輝度LEDディスプレイを展示した。日本の自動車メーカーのCMを流すなどでアピールし、4K並みの映像に多くの人が足を止めた。
深圳市好彩阳科技(好彩阳、Haseesun)は2013年設立。工場は8層建て(約16000㎡規模)の全自動生産ラインを保有し、年間1000万セット以上を製造している。製品にはフレキシブルLED表示やピクセルスクリーンなどがある。特に「幻彩皮線灯串(幻彩ワイヤーライト)」というロープ状の防水タイプLED装飾は同社の発明品。展示ではこれを水に浸けて製品の特性をアピールした。この製品は930×300㎜で58ドル。
菲铂斯灯你はLEDチューブを使った立体装飾をブース全体でアピールした。クリスマスなどのイベント用や商業装飾照明に特化しており、動物造型灯や樹木、雪や氷といった季節をテーマにした照明をグローバルに供給している。
深圳市衆興邦電子(wiikk)は、LED回転表示技術(回転式LEDディスプレイ)が専門。ファンを回転させてそこにプロジェクターなどで映像を透過させることで裸眼で3D効果を得られる。日本でもよく見るタイプのもので、「Holographic Advertising Machine / wiikkシリーズ」やポータブルサイズの「LED Rotating Display Screen」などがある。この日の展示はなかったが「wiikkシリーズ自転車風火輪 / 摩天輪灯」も用意している。
東莞乳圓智能科技(乳圓、COEUS)は裸眼3D表示技術「Holographic Fan Screen」を専門とし開発から販売までを行う。中国を代表する3D表示機器メーカーとして位置づけられ、早期に直径42cmサイズモデルを展開していた。現在は100㎝以上の高解像度・大型モデルを販売しており、動画やアニメーション、ロゴ表示などで力を発揮している。透明や浮遊効果がある映像は、店舗やショッピングモール、イベント、展示会向けに人気。無音・耐久性が高く、カスタムでの提供も可能という。
この日は、ブース正面ステージで音楽をまじえた映像表現をデモンストレーションし、多くの来場者の注目を集めた。
ExcoVision(エクスコビジョン、深圳市太竜視覚科技)は、中国深圳市に本拠を置くLEDディスプレイ専門メーカー。ブースでは曲面ディスプレイやフロアディスプレイを披露し、没入感のある演出を見せた。
極致創意(Super Universal)は、特殊形状のディスプレイを多数出品。今回は球形のディスプレイや壺型を展示し、干支の馬が動くといったデモを行った。
福建傑格若科技は、透明LEDディスプレイや透明シリコンベースの幕壁スクリーンが得意。ブースを自社製品で装飾しており強化ガラスタイプはフロアで使用していた。
普迪斯科技(広東省普通迪斯科技/ POOSLED)は、LEDアウトドアスクリーンやLEDサインなどを開発している。今回はLEDを使ったスポーツ用の電光掲示板を多数展示。LEDや液晶全盛の時代にLED球点灯式の掲示板があることを不思議に感じたが、担当者によると「専用の電光掲示板の方が見やすく、扱いやすい上に丈夫で学校などの教育機関や体育館では需要がある」。
上海新亮抽画灯箱工廠は、上海を拠点とする中小規模の広告灯箱専門の直販メーカー。LEDバックライトを活用したものが多く、飲食店や不動産、商業店舗向けの袖看板やメニュー表示で使用されている。高級感・立体感があり、透過率が高く、明るく均一な照明が特徴だ。同ブースでも回転方式の立体映像を展示していた。
LED CHINA
https://www.ledchina.com/en/
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