【2015年11月25日】「インテリアトレンドショー 第34回JAPANTEX2015」が11月18日から3日間、江東区有明の東京ビッグサイトで開催された。主催は日本インテリアファブリックス協会と日本能率協会。
同展示会は内装や家具、これらにかかわる資機材や技術、サービスに関する見本市。今年は「デジタルプリントエリア」が設置され、関連の製品も多く出品された。
日本の商業施設や住宅では壁紙などは既製品を使用することが多く、DIYを趣味としている人以外、貼り替えなどは敷居の高いものだった。しかし、近年は貼り剥がししやすい素材の開発や、デジタルプリンティングによるオリジナル壁紙、ウォールアートシールの普及で、商業施設や飲食店などを中心に少しずつマーケットが変わり始めている。
今回も多くの出展社が、この流れに乗る形で、デジタル出力による壁紙や家具デザインの新提案をしている。
日本HPは、内装資材メーカーのサンゲツが持つ過去の壁紙を見本帳からデジタルで復刻し、話題となった。海外ではデジタルプリントとネット活用により壁紙を1枚から提供するサービスが普及しつつあるが、同社ではサンゲツとの協力により、これを実現した。
インクジェットプリンタ(IJP)は「HP Latex」シリーズを展示。壁紙素材への出力とサンゲツの見本帳から復刻した柄を使った家具やインテリアなどを紹介した。
担当者は「日本には古くから使われている壁紙の柄が多く残されている。この財産を活用して、デジタル壁紙の世界を広げたい」と話す。
ミマキエンジニアリングは「TX300P-1800」を国内初披露した。
同機は生地へのダイレクトプリントが可能なIJPで、ファブリックやテキスタイル分野向けの製品。最大出力幅は1,920mm、最大出力解像度は1,440dpi。新型ヘッドを搭載しており、布の厚みに対応した出力が可能。ブースでは綿素材へのダイレクトプリントを実演した。
このほか、JV400-160LXも隣接するリンテックサインシステムのデジタル壁紙「プリンテリア」の出力を行うなど、内装での使いどころをアピールした。
OKIデータ・インフォテックとひさご商事は共同出展した。
OKIは枚葉のカラープリンタ「VINCI」を使ったPOPやシールなどの作成をデモンストレーションした。VINCIは白トナーを搭載しており、透明素材への出力が可能なことから、ウインドーディスプレーなどで活用されている。
IJPでは「M-64S」を使いひさご商事が近日提供予定の「フリース壁紙」の出力を実演。ブースの壁もこの商品を使用して装飾した。この壁紙は伸縮性が少なく、貼りやすく、専用の糊を使用しており、壁紙の上で貼り剥がしできる。
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