【2017年12月22日】印刷業でもなかなか見られなくなった活版印刷機。最近はその風合いが見直され、名刺やコースターなどこだわりのグッズとして活用されるケースも増えている。
そのミニブームに乗ってか、学研プラスは12月15日、ムック「大人の科学マガジン」の付録「小さな活版印刷機」を発売した。
ムックの中身には組み立てると昔懐かしいテキン(手フート)印刷機になるキットが入っている。
このムック、発売前から話題で、告知Twitterには数万のリツイートがあった。
発売されてからは、売り切れ続出で、今は品薄状態という。
本体の組み立て時間は30分ほどで、専用のドライバーも同梱されているので、設計図に従って組み上げれば、割と誰でも組み上げられるという。
キットには本体のほかに162個の活字がついており、「ひらがな」「数字」「アルファベット」を組み合わせた印刷が可能。資材としてはインキと活版印刷に合う紙も4枚付いている。
ちょっと専門的な話をすると、この付属活字の「ひらがな」には、大日本印刷(DNP)のオリジナル書体「秀英体」が提供されている。
金属活字で広まったフォントで、活字にぴったりの美しい文字だ。
SNSを見ると「印刷難しいけど楽しい」「うまくできた」などの報告。中には活字の上手な貼り方や印刷のコツを書いている上級者、絵も印刷している猛者、というか本職まで登場して、活版印刷が盛り上がっている。
「そんなみんな印刷したいんかい!」「印刷したいならうちに就職してくれ!」という声が聞こえてきそうだが、活版印刷の魅力は確実に広まりつつある。
学研プラスさん、次はオフセット、とは言わないまでも、スクリーン印刷機とかタンポ印刷機なんかでシリーズ化はいかがでしょうか。
いい機材メーカーさん紹介しますよ。
おしまい
秀英体
http://www.dnp.co.jp/shueitai/
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