【2016年11月24日】「最近、手紙って書いていますか?」
「年賀状くらいは」という人も、「年賀状すらスマホからアケオメ」という人もいるだろう。
デジタル系に押されてしまった手紙文化に、若者が新しい提案をした商品を開発した。
明治大学と日本郵便は12月1日、産学連携プロジェクトの成果として「ふみGRAM(ふみぐらむ)」を発売する。
「ふみGRAM」は寄せ書き型の新しい手紙ツール。
TANGRAMと呼ばれるパズルのように色付き便箋を切り分けたもので、それぞれにメッセージを書いて投函できる。送り手側のパズルのピースが7つ、封筒が8つ、アンサーカード1枚が同封されている。
商品はピースのデザインで「デニム」「ビビット」「パステル」「クリスマス」の4種類を用意した。
このピースを組み合わせることで、「ハート」や「キャンドル」などのイメージがや「数字」「アルファベット」を表現でき、受け取った人はメッセージとともに、その形を楽しめるという。
最大7人が参加でき、封筒に描かれた番号の順番に投函すれば、1日ずつ手紙が届くといった演出も可能にしている。
11月22日に明治大学駿河台キャンパスで行われた記者発表では、プロジェクトのメンバー三浦耀さんが商品について「SNSによってコミュニケーションが同調的なり、作業化、軽薄化している。手紙はしっかりと相手を考え、しっかりと受けとめられるツール。『ふみGRAM』により、共創と共有を楽しんでほしい」と呼びかけた。
商品は東急ハンズやヴィレッジヴァンガード、明大内のコンビニなど10カ所で販売される。価格は「ふみ」にちなんで230円(税別)。
と、ここまで書いたが、これがなかなか複雑なシステムで、記者の筆力では非常に説明しづらい。
というわけで、実際にいただいたサンプルをお見せしながら説明したい。
パッケージはこんな感じ。
これがパズル。抜き加工で切れ目が入っているのが分かる。
抜くとこんな感じで、ピースに分かれる。
これの裏にメッセージを書くということらしい。
封筒は0~7までの数字が割り振られており、1~7までが送り手側、0がパズルの解答を書いたアンサーカード用の封筒ということのようだ。
先ほども書いたようにこの番号順に7日間に分けてピースを届けることができ、最後に答え合わせをするという演出。
やっぱり、ちょっと複雑だ。
商品を説明する、販促用POPも学生のアイデアで制作しており、これで理解を促進。また、動画の作成も考えているそうで、YOUTUBEなどでも配信したいという。
店頭での理解を進めるには、実演が一番よさそうだがどうだろう。
記者としてはアプリや家庭用プリンタとの連動などで分かりやすく、敷居を低くしてもらえるとさらに楽しいと思うのだが、来年あたり実現しないだろうか。
明大生発のこの商品。はたして手紙の文化に新しい風を起こせるか、注目したい。
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