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面白いパッケージは買う人にどんな影響を与える? 「カルビー ポテトチップスコンソメW(ワロス)パンチ」を味香り戦略研究所が考察

【2016年4月20日】パケ買いやジャケ買い!
思わず衝動買いしてしまうパッケージは結構世の中にある。
そんなパッケージを本気で研究している会社がある。

味や香りを科学的な手法で分析、評価する「味香り戦略研究所」は、商品デザインによるおいしさ訴求サービスを開始。
このサービスでは味覚や匂いに加えて、アイトラッキングを使った効果的な商品デザインや商品棚割の提案を行うというのだ。

そして、このサービスを記念した研究の第1弾としてカルビーのエイプリルフール企画商品を実現しちゃった「ポテトチップスコンソメW(ワロス)パンチ」を自主調査して評価している。

「ポテトチップスコンソメW(ワロス)パンチ」はコンソメ味を彷彿とさせる黄金色を上下に配し、中央は白地にアスキーアートという斬新なパッケージデザイン。

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アイトラッキングでの測定
アイトラッキングの測定では、この商品を実際のコンビニエンスストアの棚割りを想定し、さまざまな商品と共に陳列をした場合、どのような見方をされるかなどを検証している。
被験者は同社の専門訓練済パネル・男女含む30-40代・12名。

アイトラッキングの視線の度合いは、中央付近とコンソメワロスパンチの辺りが最も赤色系を示しており、注目度が高いようだ。「今までにない白地の多いデザインのため、逆にそれが視線を集めている」と研究所は考察している。

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ヒト官能評価による見た目の評価
ユニークなパッケージは消費者にどんな味を連想させるか、被験者の評価も分析している。

「目立ちやすさ・インパクト」についてはサンプル間に有意差が確認できず。残念。
どうもコンソメワロスパンチのアスキーアートは、意外とインパクトがないようだ。

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「おもしろさ」については有意に差が見られ、さすがにワロスパンチは最もおもしろいという評価となった。

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さらに「見た目から想像する中味のおいしさ」については有意に差が見られ、コンソメワロスパンチが最も低い結果となった。やっぱり、外装からなんか味は突拍子もない感じに見えるものね。
ただ「この違和感(ギャップ)を一つの購買意欲のフックとして捉えることもでき、中味に対する興味を引く興味を引く効果があるかもしれません」と買ってもらうという点ではよい効果もあると分析している。

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このほか、「見た目から想像する味の濃さ」については、コンソメワロスパンチは味が薄そうと答えた人が多かったが、実際の味わいの差はなかったという。
やっぱり、パッケージってこんなに中身に影響与えるのね。スゴイ!

 

詳細はこちらから。
【味香り戦略研究所 緊急リリース】パッケージデザインによるおいしさ訴求
~おもしろパッケージが与える心理効果とは?~
http://www.mikaku.jp/news/press_160419.html
同研究所では2004年9月の設立以来、10万アイテムを超える味データをデータベース化しているそうで、これを使った商品開発や品質管理、売場づくりといったコンサルティングを行うほか、味にまつわるセミナーや講演活動も行っている。興味ある方はお問い合わせくださいね。


味香り戦略研究所
http://www.mikaku.jp/

 

問い合わせは味香り戦略研究所 研究開発部(03-5542-3850)または(sales@mikaku.jp)まで。

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