【2024年4月8日】大日本印刷(DNP)は、世界遺産である「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群(福岡県宗像市・福津市)の出土品等をモチーフとした学習キットを開発した。
このキットでは、ペーパークラフトとポップアップ(飛び出す)カードを作成する過程で、楽しみながら世界遺産の価値や魅力について学べる。
金銅製龍頭ペーパークラフトは、沖ノ島で出土した国宝「金銅製龍頭」がモチーフ。段ボールを折る・差し込むといった工程で完成し、セットになったガイドブックで、ペーパークラフトを作成しながら祭祀の歴史や形状、当時の精巧な技術などを学べる。
沖ノ島ポップアップカードは、宗像大社沖津宮をモチーフとした“飛び出す”ポップアップカード。本殿・拝殿、巨岩群をはじめとした沖ノ島とその周辺を立体的に作成することで、地理関係や、古代東アジアにおける沖ノ島の位置付け、沖ノ島への信仰などについて学べる。
「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群は、2017年7月にユネスコにより世界遺産に登録された沖ノ島と約10km離れた大島、九州本土に所在する8つの構成資産からなる。
古代の東アジアで対外交流が活発化した時期に発展した「神宿る島」を崇拝する伝統が、現在まで継承されている世界でも例のない遺産群。
同遺産群の保存管理や公開活用を行っている「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群保存活用協議会では、遺産群の価値の中核である沖ノ島への上陸が原則禁止であることから価値や魅力を体感しづらいことや、古代からの信仰の伝統といった目に見えない価値をわかりやすく伝える必要があることなどを課題として捉え、情報発信に取り組んでいる。
DNPはこうした課題の解決の一助として、地域住民等の文化資源に対する誇りと愛着の醸成を目的とし、沖ノ島の出土品や沖ノ島周辺の地理をモチーフとした学習キットを制作した。
DNPは、こうした取り組みを通じ、地域で大切に守り継がれてきた文化的な財産・資源に対する誇りと愛着の醸成に寄与し、学習キットの販売も検討している。
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