【2022年6月2日】大日本印刷(DNP)は、武蔵野美術大学と連携し、証明写真機「Ki-Re-i」を活用した新規事業創出の産学共同プロジェクトを開始した。
DNPは、2019年12月に武蔵野美術大学と産学共同研究の契約を締結しており、展示会の共催や食品パッケージのデザイン共同開発などに取り組んできた。
今回の取り組みは、企業と研究・教育機関の共創により、新たなビジネスを創出することを目的としている。
「Ki-Re-i」はDNPのグループ会社であるDNPフォトイメージングジャパンが国内で約7,400台運用している証明写真機だが、スマートフォンなどの普及で需要が減少。プロジェクトでは、この証明写真機の新たな利用法を開発して、新サービスや新しい撮影体験など、これまでにない価値や体験の提供を目指す。
2022年5月末に本プロジェクトに参加する学生へオリエンテーションを行い、同年夏に最終報告会を開催するなど、事業化を検討していく。
日本では近年、人口の減少に加え、スマートフォンのカメラ機能の向上などによって気軽に顔写真を撮影できることなどから、証明写真機の需要が徐々に減少していた。
DNPはこうした状況に対し、全国に設置している「Ki-Re-i」の用途を拡大。マイナンバーカードのオンライン申請や、各地の「Ki-Re-i」で撮影した顔写真を社員証用にネットワークで収集するといった多様なサービスを提供している。
今後はさらに、「Ki-Re-i」を単なる証明写真機ではなく、「次世代のデジタルデバイスブース」と捉え、1990年後半から2000年代に生まれた「Z世代」や美術系大学等の学生ならではの発想と掛け合わせて、「Ki-Re-i」の新たな活用方法を創出していくとしている。
「Ki-Re-i」の詳細
https://www.dnpphoto.jp/products/kirei/
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