【2018年7月26日】SO-KENは「光る」「変わる」「食べられる」など、「あっ!と驚く印刷技術」をコンセプトに、これまでと一線を画すユニークなインクや資材を提供している。
昨年発表した「FLASH PRINT(フラッシュプリント)」が現在、代理店を通じて採用が増えており、今年5月には東京にミニショールームをオープン。10年間取り組んできた事業の成果が見え始めている。
今回は同社の浅尾孝司社長にこの10年の歩みと現状、今後の展望について話を聞いた。
SO-KEN
http://www.trickprint.com/index.html
当社では、インクにさまざまな機能を持たせて、これを販売するというビジネスを行ってきました。
しかし、これはなかなか大きな成長事業となりませんでした。
最初に手掛けた「ブラックライト印刷」は、ブラックライトを照射するとその部分の隠れた絵柄が現れる商品でした。
この商品では、インクに発光する特性があったため、購入されたユーザーの大判インクジェットプリンタ(IJP)に搭載した際、メーカーの保守を受けられなくなるという問題がありました。
お客様の方でも、高い料金を払ったIJPの保守を失ってインクを載せることにためらいがありました。これが致命的で導入が進まなかったのです。
実は海外の方が、導入が進んでおりまして、中国や韓国では導入が多かったのです。ただ、システム導入はすぐしてくれるのですが、そこからの市場づくりは成功したと言えませんでした。
「FLASH PRINT」ではインクではなく、メディア(プリント用のシート)に再帰反射の特性を持たせており、フラッシュなどの強い光で絵柄が現れます。
シートに発光の特性を持たせたことで、プリンタを選ばず使用でき、機器の保守契約が切れる心配もありません。
既存設備を活用してできるので、導入のハードルが低いことも特長です。
「FLASH PRINT」は、メディアの表面が縦ストライプになっていて、凸の部分と凹の部分それぞれに別の絵柄をプリントし、普段は凸の部分が見えており、フラッシュなど強い光を当てると凹の部分に隠された絵柄が顕在化するのです。
そのプリントを行うためのソフトも当社が提供します。
これが功を奏して、前回の「販促エキスポ」(7月4日~7月6日・東京ビッグサイト)でも、4社が「FLASH PRINT」を扱ってくれました。
インクを販売する事業に関しては「10年早かった」と感じています。IJPが今よりさらに安価になり、保守などの契約方法が変わり、サードパーティーのインクを入れることが当たり前の世の中になった時に、再挑戦できるのではないかと思っています。
去年の秋くらいから、「FLASH PRINT」によるメディアビジネスに転換しており、今後は、メディアにさまざまな機能補付与して販売していこうと思っています。
メディアに機能付与しておけば、お客様は少量だけ買って試すことや、必要な機能を選択して組み合わせるといったこともできると思います。
当社はメディアの販売の経験が乏しく、アイケーシーとベルアドワイズという業界でも知られた商社に代理店になっていただきました。
1カ月間で約40社の申し込みがあり、おそらく1年間で47都道府県のサイン・ディスプレイ業者とプリント業者に使用していただけるのではないかという手ごたえを持っています。
メディアを使用したいユーザーは利用規約に同意いただきます。同意後、当社からはユーザーに無償でプリント技術を開示し、メディアを購入すれば「FLASH PRINT」がすぐに使えるようになります。
当社はもともと「あっ!と驚く印刷技術」をコンセプトに商品を開発しています。
最初に開発した「ブラックライト印刷」も、ブラックライトを使用し、絵柄を出現させるという技術です。最近、印刷会社さんでも始めたところがありビックリしましたが、複数の会社が参入することで市場が形成されるのであれば大歓迎です。
「ソーラープリント」は、無地や別の絵柄になっている部分に、太陽光を当てれば、その部分に絵柄が浮き出るという商品です。太陽光を当てなければ、また絵柄が見えなくなるので、何度でもその変化を楽しめます。
紙はもちろんTシャツなどの繊維にもプリントが可能なため、プレミアム品やジョークグッズに採用されており、これを応用した「モザイク消えちゃうプリント!」も開発しました。
これなどは思わず見てしまいたくなる、捨てられづらいダイレクトメールとして活用いただけるのではないでしょうか。
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「エディブルプリント」は、可食インクを使った転写プリントで、チョコやクッキー、煎餅などにフルカラーのプリントができ、もちろん食べられます。
従来の可食インクによるプリントは、数十万から数百万円の設備を導入しなければなりませんでしたが、このシステムでは家庭用プリンタにインクを搭載できるため、初期に費用をかけずに、極少量からの食品プリントを実現しています。
このように、「左脳」で考える論理的な伝達方法ではなく、感情や感性で「右脳」に訴えかけるような商品を考案してきました。
そして「FLASH PRINT」が好調です。
この商品は万人が持っているスマートフォンで撮影できるところが、今の時代にマッチしています。「インスタ映え」などという言葉がある通り、撮影したものはそのまま取っておかれるのではなく、SNSを通じ多くの人に拡散されます。
この商品はまさにこれにピッタリな機能を持っているのではないでしょうか。
サイン・ディスプレイはもちろん、印刷業界やカーラッピング、内装などの業界の方にも使用していただき、「人の心を動かすツール」「感動を呼ぶツール」として活用していただきたいと考えています。
5月からは東京にミニショールームも開設し、こちらで商品を御覧にいれることもできます。ぜひ多くの方においでいただき、商品を見ていただきたいと思います。
「FLASH PRINT」につづく、第2弾、第3弾の企画もしており、これを多くの方にお届けしたいです。プリント業界の半分くらいが当社の製品を使ったことがあるという規模まで、普及させていければと思っています。
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