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昭和女子大 渋谷で産学共同制作の商品展示 レーザーカッターと手仕事の融合で表現


【2015年6月22日】学生の発想と職人の手仕事を融合した「〈渋産〉シブサン アクリル プロジェクト」が6月13、14日、20、21日の4日間、東京都の渋谷ヒカリエ8/COURTで開催された。主催は橘倫央+昭和女子大学橘研究室。協力はローランド ディー.ジー。

同プロジェクトでは昭和女子大の学生が考えた作品を、渋谷区内でアクリル加工品を製造する会社アクリアルとともに商品化し、当日は学生たちも会場に立ち即売もした。
制作したのは「名刺ケース」や「ピアス」「指輪」などで、UVインクジェットプリンタを活用したカラフルな色や、レーザー加工機を使い光の反射を利用した美しいカットが施されている。

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指導にあたった昭和女子大の橘倫央専任講師は「ただアイデアやデザインを考えるのではなく、商品になる際の作業効率やコストまでを考えてもらうことが目的」とこのプロジェクトについて語る。また、製造時はどのような作業が行われているかを知ることも必要という。

商品の製造はレーザーカッターなど最新機器を使用するとともに、アクリアルの職人により手作業で曲げる、ひねるなどの加工を行っており、独特の風合いを持った商品になっている。この手作業について知ることでも、学生は商品制作の知識を深めた。

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プロジェクトに参加したのは、昭和女子大環境デザイン科の1年から3年生までの学生28人で、3年生が1、2年生の力を引き出す役目も行った。
会場のヒカリエは私鉄や地下鉄駅などから直結する渋谷の中心的施設の一つ。この8階の8/COURTでイベントが行われたのだが、周りにはおしゃれなレストランや同様の展示会なども行われており、東京の中心地といった雰囲気だ。
作品は天井からカラフルなグラフィックを施したフィルムを吊り下げ、その下部に展示。照明を落とした展示スペース内にアクリル製品の光沢が美しい。また、会場内にはプロジェクターが設置され、このプロジェクトについて紹介するビデオも放映された。

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橘専任講師は「プロモーションや会場にかけられるコストまで学生とともに考えた。そういったコスト管理の意識も重要」とし「渋谷は若者の街というイメージだが、来場者は家族連れやお年寄りまでさまざまで、多くの世代の意見を聞くことができる。意見を糧にさらに良い商品をデザインしてほしい」と期待を込める。

産学共同、それもクリエーターの卵たちが、製造の現場や機器を知る取り組みは、日本の新たなものづくりの形を示す取り組みとして今後注目されそうだ。


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