【リポート】コムネットの東京営業所(横浜市)でレーザー加工機の最上位機種でアクリル加工の実演をする聞き、記者はさっそく駆けつけた。厚いアクリルもスパスパきれいに切れるという最高峰のレーザー技術はどんなものか、動画とともにリポートする。
コムネットはレーザー加工機の販売で知られる販社。2013年9月には日本で初めてやメイカーズ工房を神戸にオープン。レーザー加工機はもちろん、3Dプリンタやインクジェットプリンタ(IJP)などを有料でユーザーに貸し出すという試みで話題となった。
今回、披露されたのはレーザー加工機の最高峰「Sei Mercury609」。大きく平らな加工台を持つフラットベッドタイプで、レーザーヘッドを載せたアームが水平方向に自在に動き、カットや彫刻、刻印、印字などができるのだ。
加工できる素材は最も得意とするアクリルをはじめ、木材、和紙など幅広く、大判素材への加工にも対応している。
「百聞は一見に如かず」とにかく動画を見ていただこう。
バターを切るような切れ味、さすがレーザー加工機の最高峰だ。
カット部分もアイスメルトカットといって、溶ける部分が少なく、なめらかな切り口で、幼児が手に取るのおもちゃを作ってもケガの心配が少ない。
複雑な形でもこの通り。
看板や案内板などの製作でも高い能力がある。LEDなどの光を1枚の板全体に広げて表現するアクリル導光板ではコムネットが特許を持っており、同社が販売するレーザー加工機でしかこの加工はできない。
高い加工スピードを持つ上、従来の導光板製作のように版や金型などが必要ないため、小ロットでの作成が可能だ。製品は均一な明るさが特長で、輝度も高い。
このMercury609は約4000万円とかなりのお値段だが、現在アクリル加工市場が沸騰しており、約1年で初期投資が回収が見込めるという。
その背景には小ロットのグッズ加工が日本での製造に回帰しているという事情があり、円安が続けば、品質が高く、輸送コストやリスクの少ない国内市場はまだまだ伸びそうだ。
問い合わせは同社東京営業所(☎045・949・0456)まで。
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