【2019年11月19日】インクジェット出力事業協同組合は11月18日、東京都の「リンテックサインシステム 中野ショールーム」で、「第5回研修会」を開催し、33人が参加した。
同ショウルームは、今年5月にオープンしたショールーム。さまざまなタイプのインクジェットプリンタ(IJP)を用意しており、プリントデモやメディアとの相性確認などで活用されている。主に建材関連へのプリントを想定しており、今回初めてサイン関連事業者へ公開した。
冒頭、仲村邦弘代表理事が次にようにあいさつした。
「リンテックサインシステムの小島一仁社長にお願いして、ショールームの見学が実現した。我々が建材などを手掛けても、数千mの生産が必要になり、利益が出ないといったことが起こる。これが100分の1くらいの生産でも利益が出る方法もあるという。ぜひ今日は詳しくお聞きし、皆さんも役立てていただきたい」。
小島社長は参加者に感謝の言葉を述べた後、以下のようにあいさつした。
「ここにいらしゃる皆さんは、たぐいまれな技術をお持ちの方も多い。しかし、その技術で進んでいた日本が、中国やアメリカ、東南アジアに追い越されつつあるのも事実だ。また2020年以降どのように、業を発展させていくかは共通のテーマ。ここには超大型以外の各社の最新のマシンを設置してあるのでくまなく見ていただき、今後も有効活用していただきたい」。
参加者は、同ショールームに設置のIJPやラミネーター、カッティング装置、貼り合わせ装置などを、同社社員の解説を受けながら見学した。
目玉は、水性顔料熱硬化樹脂インクを使用した2.5D加工特殊プリンタ「DIMENSE(ダイメンス)」。同機は専用の発泡メディアを使用。インクの一つを発泡抑制剤にしており、その部分が盛り上がらないことで、プリントとともにメディア表面への凹凸加工ができる。
メディアは「白マット」「パール」「ゴールド」の3種類で、今後「シルバー」と「スウェード調」が発売される予定。
また、ミマキエンジニアリング「UCJV300-160」は、ミマキに特注を依頼した特別仕様。CMYK+「ホワイト×2」「クリア×2」とし、ホワイト、クリアの同時うちを可能にしている。直近でファームウェアが完成したばかりで、今後デモンストレーションを公開する予定。
このほかの主な設置機器は以下の通り
キヤノン「PRO4000」、、富士フィルム 「Acuity1600R」、エプソン「SC80650」、HP「LATEX360」「LATEX570」、エプソン「PH9000」、OKI「VINCHI」、グラフテック「GF8600」、「LGLA-SHIELD 50 (オプション付き)」、NEOLT 「XY TRIM PLUS WALLPAPER」など。
同ショールームは一般公開している(要予約)。
リンテックサインシステム
http://www.sign-japan.com/
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