【2024年9月6日】ミマキエンジニアリングはこのほど、ダイレクト昇華プリントと昇華転写プリントの両方を一台で出力できる3.2m幅Roll to Rollインクジェットプリンタ「TS330-3200DS」を発表した。
同機は大判ソフトサイン用途およびホーム・テキスタイル市場に向けの製品。
ダイレクト昇華プリント方式は、昇華染料インクを布地に直接プリントした後、熱加工により発色するプリント方式。
一方の 昇華転写プリント方式は、予め昇華染料インクを専用の転写紙にプリントし、それを布地に重ねて熱転写するプリント方式だ。
ミマキは、2010年にソフトサイン用途の3.2m幅ダイレクト昇華インクジェットプリンタを発売。それ以来、両方式の製品を市場に製品を投入し続けている。
「TS330-3200DS」は最大3.2m幅の布地へのダイレクトプリントと昇華転写紙のプリントの両方に対応したハイブリッドプリンタ。
ダイレクトプリントは、布地に印字されたインクが裏面まで浸透することで両面可視効果を得られることからソフトサインの製作に対応する。
また、昇華転写プリントは、厚手の布地や伸縮しやすくダイレクトプリントに不向きなインテリア用の布地を得意としており、インテリアファブリックの製作に適している。
機能では、布地と昇華転写紙など基材毎に最適なプリント機構を搭載。これはオペレーターによってリアルタイムに切り替えが可能。
布地へのダイレクトプリントでは、布地の裏面のインク汚れを防止する「スペーサ」と安定した生地搬送を可能にする「引っ張りローラー」を搭載し、生地のたるみを抑え、シャープで画質を安定した出力を行える。
転写紙のプリントでは、着脱可能なプラテン(プリント盤面)を搭載し、プリント部での転写紙のしわを低減させ、長尺プリントでもヘッドの擦れによる基材の無駄を削減する。
これらの機能により、大型施設はもちろん、展示会のブース、店舗および事業所など小型施設のソフトサインとインテリアファブリックのプリントによるトータル空間の演出を1台で可能とし、ユーザーが提案できる幅を広げるという。
本体価格は1,000万円(税別)を予定。
大型の「ファブリックサイン」「ソフトサイネージ」は、軽い布地が使用される。これらは、難しい貼り合わせ作業が不要でシームレスに施工でき、幅3m以上のサイングラフィックスが市場に多く流通している。コンパクトに折りたたんで運搬・保管ができるため、運搬や使いまわしができ、簡便な屋外広告、案内サインとして知られている。
また、ソファやベッドのカバーやカーテンなど、室内装飾でも採用されており、世界の市場が2030年まで安定的に成長する見通しであることから、オンデマンド需要の増加が見込まれる。
同社では、サイングラフィックス市場とホーム・テキスタイル市場に向けて、年間120台の販売(全世界)を見込む。
なお、同機は9月11日から開催される展示会「サイン&ディスプレイショウ(東京ビッグサイト)」に同機を日本初出展する。
名称:サイン&ディスプレイショウ2024
会期:9月11日(水)~13日(金) 午前10時〜午後6時(最終日のみ午後5時終了)
会場:東京ビッグサイト 西展示棟 西1ホール
ブース番号:44
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