【開催中】「JAPAN SHOP 2018」をレポート　「ミマキ」「エプソン」「DNP」「凸版」などの展示を速報

【2018年3月8日】「JAPAN SHOP 2018」が3月6日から明日9日（金）まで、江東区有明の東京ビッグサイトで開催されている。

同展示会は商空間デザインやディスプレイ、店舗インテリア、装飾材、店舗什器、設備、などの最新情報を集めた見本市。
プリント&プロモーションでは、店舗装飾には欠かせない存在となった大判プリンタやカッティングプロッタを中心に開催中の展示会場をレポートする。

産業用大判プリンタなど

ミマキエンジニアリング（JS4431）は「UVという選択」をテーマにブースを構成している。
ブースのメインステージではカーラッピングのデモンストレーションを行い、多くの人を集めている。

新製品では7月発売予定の「UCJV300」シリーズの追加サイズを展示。
新サイズは、最大出力幅が800mm、1,090mm、1,361mmの3サイズで、それぞれ「UCJV300-75」「UCJV300-107」「UCJV300-130」として発売する。
UV硬化型の特性を生かし、さまざまな用紙へのプリントが可能。

UV硬化型大判フラットベッドIJP「JFX200-2531」はフラットベッドタイプのカッティングプロッタ「CF22-1225」と組み合わせ、スマホスタンドの作成をデモンストレーションしている。
プリントとカットの連携はコードを読み取るだけで位置合わせを行う「IDカット機能」を採用しており「熟練者でなくとも簡単にできる」としている。

昨年発売のフルカラー3Dプリンタ「3DUJ-553」は、世界遺産「軍艦島」を再現した3Dモデルを展示。

このほか、新製品ではソルベントタイプのIJP「JV300-190」も展示・実演している。

エプソン販売（JS4336）は、新製品のガーメントプリンタを初披露した。
「SC-20050X」はTシャツにダイレクトプリントが可能な卓上タイプのプリンタで、従来機に比べ大幅にユーザーの使い勝手を向上している。

今回初めて「布プラテン（台）」と「バレン」を採用し、プラテンの上にTシャツなどをのせ、バレンで慣らすことで、従来以上に平滑性を確保し、美しい仕上がりとなるという。

プラテンの高さ調節は、従来の1mm単位から0.5mmへ細かな切り替えが可能となった。
また、クリーニング剤を内蔵しており、これまで手動で行っていたヘッドクリーニングを自動化し、オペレーターのストレスを軽減している。

このほか、ヒット商品のソルベント系IJP「SC-S80650」なども展示している。

富士フイルム（JS4337）は大判IJPと新型のインク、これらを使ったサンプルを出品している。
UV硬化型IJP「Acuity LED 1600R」は、従来機の「Acuity LED 1600」にあったフラットベッドとの併用機能を省略し、ロールに特化することで耐加重を向上、生産性も毎時33㎡に高め、インクコストも低減している。
すでに国内では100台以上の導入実績がある製品。

また、UV硬化型IJPの出力物として「UVIQUE（ユビ―ク）」技術を紹介。皮革・合皮などの基材に対して、優れた柔軟性と耐久性を持ち、高精度にプリントできることをPRした。

前・後加工関連機器

日本製図器工業（JS4351）は「CRUSE スキャナー」を展示している。
同スキャナーはリアルスキャニングという、素材の質感や凹凸のイメージまで取り込める高品質のスキャナー。非接触でスキャンし、絵画や大理石、木材などの表面をデータ化し、インクジェットプリンタなどで出力できる。
同社ブースではDurst社の大判インクジェットプリンタ（IJP）「RhoP10 160」と組み合わせ、プリントしたサンプルを展示した。

レザック（JS4354）はフラットベッドタイプのカッティングプロッタZUND「G3M-1600」を実演。
「G」シリーズはパワーがいる厚物のカットなどで活用されており、会場でも厚めのボードをカットしていた。

建材・装飾品

凸版印刷（JS4409）は、「液晶調光フィルム」を展示。
ディスプレイで培った技術により、ガラス部分を透明と不透明やテクスチャーに切り替可能で、ブラインドやカーテンの代替となる。また、サイネージのスクリーンとしても活用できる。

大日本印刷（JS4015）は、先日発表した5種類の「建装材ソリューション」を展示。
壁紙の上から簡単に貼れる「壁面リフォーム用腰壁材」、多彩な用途に使える魅せる収納「WSペグボード」、マグネットによる「壁面装飾システム」などをブース内にコーナー展開している。

コスモメディアサービス（JS4006）の「スケルトーンステッカー」は透明素材のグラフィックバナー。
透明素材にプリントすることで、従来にはなかった不思議な雰囲気を店舗などで作り出せる。
1枚からフルカラー出力が可能で、店舗内のディスプレイはもちろん、クリエイターのオリジナルキャラクターをバナー展示するなどの用途を見込む。