【2023年10月2日】TBMはこのほど、石灰石を主原料とする「LIMEX Sheet(ライメックス シート)」80μmを使用した粘着インクジェットメディアを発売した。
「LIMEX」は、炭酸カルシウムなどの無機物を50%以上(重量比)含む、紙やプラスチックの代替素材。製造する際に使用する石油や水や森林資源など、資源の保全に貢献できるという。
新製品は、LIMEX Sheet 80μmの表面に印刷可能なインク受理層を塗工し、裏面にグレー色の粘着剤塗工したもの。これにより、塩ビ素材を使用せず、またラミネート加工も必要としない粘着インクジェットメディアとなる。塩ビ製メディアと比較し、 石油由来プラスチックの使用量を約64%、CO2を含む温室効果ガスの排出量を約65%削減することが見込める。
この商品化は、「LIMEX Sheet」の屋内外広告メディアや装飾物での用途拡大を目指したもの。
「LIMEX Sheet」は、従来使用されてきた屋外メディアと比較し、プラスチックの使用量を削減可能。また、TBMの自社工場(宮城県白石市、多賀城市)では、実質「100%再生可能エネルギー」「CO2排出係数ゼロ」の電力を使用することで、CO2を含む温室効果ガス排出量の抑制に取り組んでいる。
今後TBMは、持続可能な社会の実現を目指し、本製品の販売パートナーを拡大し、サイングラフィック市場をはじめとする粘着性印刷物でのLIMEX Sheetの普及を進めていくとしている。
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