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日印産連 「2025GP環境大賞等表彰式」を開催 9団体を表彰 環境大賞ゴールドプライズに「あわしま堂」

【2025年10月16日】日本印刷産業連合会(日印産連)は10月15日、千代田区神田神保町の出版クラブホールで、印刷業界の環境配慮に関する取り組みを顕彰する「2025GP環境大賞等表彰式」と、「印刷と私」をテーマにしたトークショー(別掲)を開催した。

「グリーンプリンティング(GP)認定制度」は、環境に配慮した印刷の普及を顕彰する制度。「GP環境大賞」は印刷製品に多数のGPマークを表示した企業・団体を、「GPマーク普及大賞」はGPマークの普及に貢献した工場を、「GP環境資機材大賞」は環境対応型の資機材を提供するメーカーをそれぞれ表彰する。

冒頭、日印産連の添田秀樹副会長が受賞者への祝辞を以下のように述べた。

「2001年に『印刷サービスグリーン基準』を設け、2006年には評価認証を与える『GP認定制度』を設立。『GP工場認定制度』に加え、認定制度に配慮した『GP製品認定制度』、使用する機材を表彰する『GP資機材認定制度』を拡充した。受賞された皆様には引き続きGPマーク普及と環境への配慮をお願いしたい」。

続いて表彰式が行われ、添田副会長とグリーンプリンティング(GP)認定制度のPR大使の小山薫堂氏がプレゼンターとなり、9団体を表彰した。

受賞者を代表し教育芸術社の市川かおり社長が以下のように謝辞を述べた。

「当社は音楽の教科書を作る会社で、創業当時から教科書の中身はもちろん、本作りにも力を入れてきた。わかりやすさや学びやすさに加え、安全性の重視し、紙の品質や製本に至るまで、先生や児童、生徒の皆さんのことを考えてつくっている。GPマークは今年度から使われている教科書約80万部に表示され、この教科書は多くの子供達に使われている。表示には本制作の過程を、少しでも知ってほしいという思いを込めている。これからますます環境問題は子供達に大事になる。当社もますます環境に配慮した本づくりをしていく」。

また、祝辞としてGP大使の小山氏は自身がパビリオンのプロデュースを務めた大阪・関西万博に絡めて以下のように述べた。

「万博会場に初めて行ったのは、まだ何もない状態の時。当時は『コロナ禍で人が集まってはいけない時代に人が集まる場所を作って大丈夫なのか』『バーチャルの方がいいのではないか』と多くの逆風を受けた。しかし、結局人がリアルに集まることの重要性が分かった。新しい絆作りには人と人が顔を合わせることが大事。大阪万博は大屋根の中に人が集まった。この一つ場所に集まり同じ想いを共有することが大事なんだと思う」

「そして、もう一つ考えたのは世の中には違う立場の価値観を持った人がいる。それを理解した上で行動することが大事だということだ。GP認定制度もクライアントと印刷会社、資機材メーカーと立場の違う人々が表彰されるがこれが大事なのだと思う。この後の懇親会でも新しい絆をつくってほしい」。

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主な受賞者

GP 環境大賞
2025GP 環境大賞ゴールドプライズ(1 社)
あわしま堂

一般印刷の部
2025GP 環境大賞(2 社)

教育芸術社、日本航空

2025GP 環境準大賞(4 社・団体)
あいおいニッセイ同和損害保険、沖縄市役所、全国間税会総連合会、ホンダモビリティ中部

 パッケージ印刷の部
2025GP 環境大賞(1 社)
竹下製菓

2025GP 環境準大賞(1 社)
チャコット

GP マーク普及大賞
2025GP マーク普及大賞ゴールドプライズ(2 社)

北四国グラビア印刷、六三印刷

 オフセット印刷部門
2025GP マーク普及大賞 (2 社)
宝印刷、丸正印刷

2025GP マーク普及準大賞(3 社)
 KASAMA、大日本印刷、文伸

グラビア・シール・スクリーン印刷部門
2025GP マーク普及大賞 (1 社)

巧芸社

2025GP マーク普及準大賞(1 社)
賀谷セロファン

製本・表面加工部門
2025GP マーク普及準大賞 (2 社)

シュウエイ、多田紙工

GP 資機材環境大賞
資材部門

 2025GP 資機材環境大賞(1 社)
 日本シーマ

機材部門
2025GP 資機材環境大賞(1 社)

 リコー

 

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