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エプソン 「SureColor」シリーズに テキスタイル向け3機種を発表 ユーザーがヘッド交換可能な「リペア制度」を初導入


【2020年7月15日】エプソンは7月15日、商業・産業用大判インクジェットプリンタ(IJP)「SureColor」シリーズに、テキスタイル向け3機種を発表した。

新製品は、シリーズ初となる 76 インチに対応の昇華転写プリンタ「SC-F10050」、卓上昇華転写プリンタ「SC-F551」、ガーメントプリンタ「SCF3050」の 3 機種で、いずれも7月29日(水)から順次発売する。
また、大判IJP用のクラウドサービス「Epson Cloud Solution PORT」を7月15日、サービス提供を開始した。

 

「SC-F10050」

「SC-F10050」は、SureColor シリーズ初の 76 インチに対応した昇華転写プリンタ。
同社では従来、このサイズの昇華転写プリンタを販売しておらず、新たにラインナップを強化する形で同機を発売する。

プリントヘッドは、「PrecisionCore」では最も大きい4.7インチのマイクロ TFP プリントヘッドを4個搭載。最大印刷速度は最速モード(300×600dpi)で約 255 ㎡/h、実用画質の 3.1Pass モード(600×600dpi)では約103㎡/hのプリントを実現した。
高効率のヒーターに加え、温風をプリント面にあてるドライヤーを標準装備し、乾燥性を高め高速プリントの裏移りを軽減する。

このほか、プリント時のノズル抜けを未然に防ぐ「クリーニング機構」や「プリンタ背面のメディアクリーナー」「吸引ファン」「布ワイパ」などが搭載されている。

インクは10ℓ、または3ℓのカートリッジを1色あたり 2 本、各色最大20ℓのインクが装着可能な大容量インク供給ユニットを標準装備している。

同機はエプソン初となる「ユーザーセルフリペア保守」の制度を用意。契約すれば、ユーザー自身がプリントヘッドと特定の部品を交換できる。これにより、サービスマンを呼ぶ手間を省き、ダウンタイムを大幅に短縮できる。この制度は、導入初期だけでなく、必要な時から1年単位で契約可能。
なお、交換用のヘッドは、ユーザーが購入して在庫する形式をとる。

 

「SC-F551」

「SC-F551」は、現在発売中のデスクトップモデル昇華転写プリンタ「SC-F550」の蛍光色対応機。24インチ対応、A1 サイズで、初めて蛍光イエローと蛍光ピンクの蛍光色を搭載した。高いスポーツ用ユニフォームやネオンカラーのグッズの製作などで活用可能。
970W×580D×245H(㎜)サイズでオフィスの卓上に設置可能。
なお、「SC-F550」とは併売となる。

「SC-F3050」

ガーメントプリンタ「SC-F3050」は、Tシャツなどの布製品に直接プリントできるIJP。
新製品では、大型プリントヘッドを2個搭載し、高速プリントを実現した。濃色生地へのプリントで 1 枚あたり約 52 秒と従来機の「SC-F2150」と比較して約3.2倍の出力速度がある(出力画像サイズは約 346×408mm)。

「SC-F2150」からの最大の変更点は、セット時の「自動プラテンギャップ調整機能」。これまで手動だったプラテンとプリントヘッドの距離を自動で調整し、オペレーターの工数を削減する。

このほか、カラーインク、ホワイトインクに専用の大型プリントヘッドを用意。「ノズル抜け自動検知機能」も搭載。
同機もエプソン初の「ユーザーセルフリペア保守」プランを用意し、ダウンタイムを削減する。

 

「Epson Cloud Solution PORT」

「Epson Cloud Solution PORT」は、エプソンの大判IJPを活用するためのクラウドサービスのプラットフォーム。パソコンはもちろん、スマートフォンやタブレット端末などのモバイル端末から操作できる。

クラウドサービスの第1弾では、接続されているすべてのプリンタの稼働状況や印刷実績などのプリント状況を可視化。プリンタの稼働状況をエプソンが遠隔でモニターすることで、従来の電話サポートでは難しかった適確な故障診断が可能となっている。

「Epson Cloud Solution PORT」の対応機種は、以下の通り。

 

記者発表

記者発表は7月15日、⾧野県塩尻市のセイコーエプソン広丘事業所で開催。オンラインでも同時配信を行った。

セイコーエプソンの五十嵐人志執行役員は「産業用デジタルプリント市場は3.4兆円の市場で、特にテキスタイル分野はデジタル化率が低く、開拓の余地がある」と話した。

また、エプソン販売の吉崎宏典取締役は「当社の国内捺染市場でのシェアは、31.5%。ただ、74インチ以上での展開がなかった。「SC-F10050」はそこを生める新たなラインアップ」と話す。

価格は「SC-F10050」「SC-F3050」がオープン価格だが、「SC-F10050」が800万円台中盤、「SC-F3050」が400万円台中盤を想定している。
「SC-F551」は398,000円(税別)。

同社では、2020年度の販売目標台数を「SC-F10050」20台、「SC-F551/SC-F550」60台、「SC-F3050」20台としている。

 


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