大日本印刷「DNPケミカルキャリアバッグ」を発売　容器洗浄の手間を省略　におい移りなく運搬可能に

【2018年12月5日】大日本印刷（DNP）は、工業薬品などの薬液を輸送する各種輸送容器の内袋として使用することで、容器の再利用やクリーン化を可能とする「DNPケミカルキャリアバッグ」を発売する。

DNPの開発した「DNPケミカルキャリアバッグ」は、液晶用レジストの輸送用途に利用されており、高い評価を得ている。

「各種輸送容器を洗浄することなく再利用したい」「輸送容器についたゴミなどの薬液への混入を防ぎたい」などの要望に応えており、今回、接着剤、各種インク、高純度薬液などに展開し、本格的販売を開始した。

製品は、薬液等を輸送するコンテナやドラム缶など各種輸送容器と組み合わせて使用する「クリーン内袋」。内袋の使用で、容器の内面が汚れて廃棄されることの多いプラスチック容器の再利用が可能となり、廃棄プラスチック量を削減できる。
また、薬液が直接輸送容器に接しない為、使用のたびに洗浄する必要がなく洗浄廃液の低減にもつながる。

また、輸送容器と内袋の二層構造により、圧力をかけて薬液を取り出す際に容器内の残液を少なくできる。
フィルムの成分が薬液内に溶出しないDNP独自の内層フィルムを使用。外層フィルムには、高いバリア性を持つ「DNP透明蒸着フィルム」を使用し、内容液の匂い移りを防止する。
各種輸送容器と組み合わせることで、20Lから1000Lまで対応可能。

今後DNPは、「DNPケミカルキャリアバッグ」をさまざまな企業に向けて提供し、2021年までに年間で約15億円の売上を目指す。

なお、同製品は12月5日～7日（金）に幕張メッセで開催される「第9回高機能フィルム展」のDNPブースに「DNPケミカルキャリアバッグ」を展示される。