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レポート2 セミナーイベント「Connect Japan 2017」 PODi&EFI主催 自動化に必要なMISとは?

【2017年10月25日】スマート印刷ファクトリーに関するセミナーイベント「Connect Japan 2017」が10月24日、東京都千代田区のTKPガーデンシティ竹橋で開催。約100人が参加し、熱心に聴講した。
主催はPODiとイー・エフ・アイ(EFI)。

「Connect Japan 2017」は、海外で導入が進む経営管理システムMISを中心としたスマート印刷ファクトリーに関して、最新の技術と実例を交えて紹介するセミナー。

プリント&プロモーションでは各セッションをレポート2でも報告する。

 

レポート1 セミナーイベント「Connect Japan 2017」 PODi&EFI主催 自動化に必要なMISとは?

 

ダニエル・アロイ氏(アジアパシフィック技術部長)

テーマ「近代的 MISとは?」

MISは見積もりツールを超えて、ワークフローを自動化しタッチポイントを減少させる。
そして、正確なコスト計算で、見積もりを最適化、経営者に決定できる情報を提供する。

当社の「EFIエコシステム」は、自社設置機器の環境をリアルタイムで測定でき、強味、弱み、課題が浮き彫りになり、これらを改善することで、継ぎ目なく仕事が流れていくプロセスを作り上げる。

当社のシステムは、印刷のタッチポイントを減少させ、可能なところはすべて自動化する。

タッチポイントが多いよくある例をあげると
「仕様書を確認~見積もり計算~見積もり確認~デザイン受領~ジョブの作成~面付・作業指示書」
こんな流れの6個のエンゲージメントになる。

当社のシステムでは
「出荷を含めてジョブの作成~自動でジョブのスケジュール~自動でジョブチケットの作成~面付作成されプリプレスへ」にまとめることができる。
タッチポイントを少なくすることで、単純に自動化するのではなく、ジョブの変更の際、自動的にメールで知らせるなど、顧客との関係を濃くする効果もある。

 

ブラッド・ホール氏(アジアパシフィック技術部長)

テーマ「Cloudでつながる設備群 実例とデモ」

生産管理では、多くの会社が、書類を使い手渡し、また別工程ではシステムに手入力するなどをしているのではないか。

シートに書けば間違いがあり、シート自体をなくすこともある。
JDFやJMFを使って情報を更新できるマシンも増えているが、すべての機械がつながっていないというのが現状だろう。

「EFIエコシステム」では、「ダイレクトマシンインターフェース」を使って、それぞれのマシンからデータを吸い上げ、MISに集約できる。
データは、機器に取り付けられたセンサーや、外部に取り付けたセンサーにより収集され、速度やカウンター、ステータスをデータ化、ビジュアルインジケーターなどで表示する。

過去のデータではなくリアルタイムですべての機器のデータを管理可能。
ボトルネックの部分は赤色で表示、強制停止や停止時間、ヤレの管理、良品(良パレット)の確認までを行い、その場で予定を組み直し、リスクのあるスケジュールを最終的にはゼロにする。
導入事例では1200の機材のリスケジュールを14秒で完了している。

スケジューリングを個々のジョブやコストを調整するのではなく、全体最適化をスムーズに実現するものだ。

 

パネルディスカッション

テーマ「世界の印刷工場のスマート化と日本のチャンス」

ウエマツ 金子淳執行役員
当社は枚葉機を28台保有し、デジタル印刷機も2台持つ印刷会社。
独自MIS「UMIS(ユーミス)」を2004年から開発し始め、今はそれを活用した会社運営を行っている。

当社は2004年時点ではPCが1台しかなく、伝票、請求書の処理に使っていたという状況。
キーボードでアルファベット入力できない社員も多く、週末はパソコン教室を開催するような状況だった。

 

「UMIS」は、当時としては画期的なIEをCloudの基幹システムにした。
設計では「状況変更に対応できる」「すべての人が把握できる」ことを目標にした。

「UMIS」の「予定組システム」は誰でも簡単に予定を組める。
メーカーや片面・両面・仕様問わず最大24台まで管理でき、営業受注と予定組、工程進捗確認が一画面でリアルタイムにわかることが特長。

また「原価計算システム」を搭載しており、細かな勘定科目から正確なコスト計算に対応する。
これによって「受注単価=利益ではない(受注単価は安くても、簡単にできて人件費がかからず、利益が高いものもある)」ということが分かった。

今後「UMIS」は、今の機械がデータを覚えていることから、指示データを現場に回して機械を動かすという、機械をつないだ自動化を進めたい。

 

フォーム工連 山口実専務理事
MISには、どのような土壌が必要かと考えた時、1990年代に行った、生産計画をつくる調査を思い出した。

このとき、工場の機器を見ながら生産計画を練ったのだが、実際にはその通りに機械が動かないなどということが頻発し、予定の組み換えがたびたび起こった。
そこで思ったのは「まずは測定が必要」ということだ。
機械をしっかり測定しなければ現状が分からず、その計画通りには行かなくなるからだ。

さらに「経営に生かす」という話であれば、現場の人まで経営感覚を持つ必要がある。
また、印刷会社として一つのプラットフォームを持つ必要がある。

「製品によるネットワーク」は、すべての印刷物・商品にトレーサビリティーを持たせる必要があり、印刷物自体が持つ情報によって、機械をコントロールするといった機能も必要だ。

特に「検品」は重要で、製品によるネットワークは検品が確実に行われたことで、完成となる。
印刷で素晴らしいものを刷っても、後工程や仕上げ、出荷がいい加減で、検品作業がなければ意味がない。

 

レポート1 セミナーイベント「Connect Japan 2017」 PODi&EFI主催 自動化に必要なMISとは?

 

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