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【開催中レポート①】「日経メッセ 街づくり・店づくり総合展」 プリンタ編 東京ビッグサイトで明日3日まで

【2023年3月2日】「日経メッセ 街づくり・店づくり総合展」が2月28日(日本経済新聞社主催)、江東区有明の東京ビッグサイトで開幕した。
開催は明日3月3日(金)まで。

同イベントは「JAPAN SHOP」や「リテールテックJAPAN」「建築・建材展」「SECURITY SHOW」「ライティング・フェア」「フランチャイズ・ショー」などの展示会群からなる見本市。

大判プリンタやカッティングプロッタなど、デジタルプリントとその後加工に関する製品も多く展示されており、毎年、新製品や技術サービスに関する情報発信の場となっている。
また、デジタルサイネージや店舗装飾・プロモーションに関する製品の展示もある。
プリント&プロモーションではこれらの製品を中心に、各展示ブースの内容をレポートする。
レポート①はプリンタ編。

【開催中レポート②】「日経メッセ 街づくり・店づくり総合展」 加工機・サイネージ編 東京ビッグサイトで明日3日まで

 

レポート①

ミマキエンジニアリングは、自社の大判プリンタ各種を展示した。
注目を集めたのは、同社初のDTF(デジタルtoフィルム)プリンタ「TxF150-75」。
最大印刷幅80cmのインクジェットプリンタ。パウダー塗布装置や熱転写装置などは同社が扱わず別売り。

「CJV330-160」は、カッティング機能のある溶剤機。デモではポスターをプリントし、高精彩をアピールしている。
「JV330-160」は、溶剤のベストセラー機。こちらでは壁紙のプリントを実演し、搭載された両端自動カット機能をアピールしていた。
両機種とも、最大メディア幅は1,620mm、「メディアチェンジャー」を標準装備しており、3本のメディアロールを装着し、ハンドルの回転で交換できる。

UV硬化型卓上フラットベッド機「UJF-6042Mk2e」では、グッズプリントを実演。最大作図範囲は610mm✕420mm(A2サイズ)、厚さ153mmまでに対応する。

また、カッティングプロッタCFXシリーズの最新機種「CFX-2531」を展示。同機は4種類ユニット搭載でき、Vカットなどにも対応する。カメラユニット搭載し、トンボを読んでのカットも可能で、作業テーブルを増設すれば最大5mまでのメディアを載せられる。
発売は7月を予定しており、価格などは未定。
このほかUVフラットベッドプリンタ「JFX600-2513」も実演し、多くの来場者を集めていた。

ローランドディー.ジー.は今年発表した「TrueVIS(トゥルービズ)シリーズ」の新製品を中心に展示を行った。
「AP-640」は同社初のレジンタイプのインクジェットプリンタ(IJP)。レジンでありながら色の安定性が高く、色も沈むことがないことが特長。溶剤をほぼ含まないインクは、施工環境を選ばない。
担当者は「初のレジンタイプで発表後の問い合わせも多かった。ブースの装飾もこのプリンタで行っているので安定性を見てほしい」と述べる。

「LG-640」はUV タイプのプリント&カットマシンのフラッグシップモデル。「MG-300」はエントリーモデルで、「LG」シリーズとは、インクパックの大きさや生産性が異なる。
両モデルとも、選べるインクは4色から8色までの7つの構成。また、メディア巻取り装置を標準装備している。
このほか、溶剤系の最新モデル「VG3-540」なども展示していた。

武藤工業の「Value jet1628MH」は、比較的出力物を選ばないマルチパーパスインクを搭載。最大出力幅は1,625mmで、搬送はフラットベッドとロールのハイブリッドタイプで、今回はRecoボードにプリントし、リサイクルできるボードに直接打てることをアピールした。
また、出力サンプルは木材、アルミ板、本革合皮、プラスチックなどを陳列。サイン・ディスプレイはもちろん、建材業界などでの採用を見込んでいる。

溶剤系IJPの「Xpart Jet1682SRPro」は、最大メディア幅1,625mm、最大出力速度は37.1㎡、インクは最大8色(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタ、ライトブラック、オレンジ)を搭載可能。

トライテックは、自社のインクジェットプリントシステム各種のサンプル展示を行っている。
同社は産業用デジタル印刷機のメーカーとして知られる企業。一般印刷から軟包装などのパッケージまで幅広く、今回はとくに看板資材や建材など向けのプリントサンプルを展示した。
中でも、アルミのルーバー材へのプリントは注目を集めている。出力後に焼成し、耐久性を増すことやデザインに沿った木目の盛り上げ、さらには側面への同時プリントなども可能という。

このほか、EB(電子線)によるインク乾燥を使ったプリンタも紹介。EBインクジェットは、開始剤レス、溶剤レスでにおいがなく、安全性も高いことから、食品などでの採用を見込めるという。
また、低温プロセスで、基材などへのダメージも少なく、高い密着性と高速出力に対応する。
建材はもちろん、軟包装や医療関係での採用を見込む。

オーシャンテクノロジーは、ハンドトップ社製のUVフラットベッドプリンタ「OT- 2512UV」を展示している。
同機の最大メディアサイズは2500✕1200㎜、厚さ100㎜まで対応。さらに高低差印刷が可能で、凹凸のあるメディアにも歪み少なく出力できるという。
インクはCMYKのほかホワイトとLc、Lmを搭載可能。

レポート②につづく

【開催中レポート②】「日経メッセ 街づくり・店づくり総合展」 加工機・サイネージ編 東京ビッグサイトで明日3日まで

 

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