【2026年2月9日】JCBと大日本印刷(DNP)は、指紋認証機能を搭載したICカードの商用化を見据えた実証実験を開始した。
クレジットカードの不正利用対策を強化するとともに、暗証番号入力を不要とするシームレスな決済体験の実現を目指す。

今回の実証実験では、指紋センサーを備えたICカードを用い、接触決済および非接触決済の双方で操作性や指紋認証の成功率、決済端末との相性、日常利用時のストレスの有無などを検証する。
実際の利用環境に近づけるため、1都3県の加盟店でカードを使用し、商用化を前提とした評価を行う。
指紋認証カードは、カード右下に配置されたセンサーに登録済みの指を当てることで本人認証を行う仕組みである。認証処理はカード内部で完結するため、店舗側で新たな認証端末を導入する必要はない。これにより、非接触決済では金額上限を設けずに利用でき、接触決済でも暗証番号入力を省略できるなど、利便性とセキュリティの両立が期待される。
JCBは2018年にも非接触決済に特化した指紋認証カードの実証実験を実施している。今回は接触決済も含めた実運用を想定した検証とし、商用化に向けた取り組みを一段と進める。
カードの製造やパーソナライズの仕組みはDNPが担い、既存決済端末での動作確認や設定仕様の策定など、技術面から支える。
両社は、指紋認証という生体認証技術を活用することで、安全性を高めながら、利用者にとって直感的で快適な決済手段の提供を目指すとしている。
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