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キヤノン 国宝「唐獅子図屏風」の高精細複製品を制作 間近で筆致を鑑賞できる複製品を公開

【2024年4月19日】キヤノンと国立文化財機構 文化財活用センターはこのほど、皇居三の丸尚蔵館が収蔵する国宝「唐獅子図屏風」の高精細複製品を制作した。
完成した作品は、東京国立博物館の体験型展示スペース「日本美術のとびら」にて、6月30日まで一般公開される。

キヤノンと文化財活用センターは、2018年10月から共同研究に取り組み、これまでに15作品の高精細複製品を制作。ガラスケース無しで作品を間近で細部まで鑑賞できる展示や、教育機関向けのアウトリーチプログラム、映像と組み合わせた体験型展示など、オリジナルの文化財では実現させることができない鑑賞体験を提供してきた。

今回、複製品を制作した国宝「唐獅子図屏風」は、高さ2m20cmを超える非常に大きな屏風。
右隻は、織田信長や豊臣秀吉らに仕えた桃山画壇の巨匠・狩野永徳の代表作。岩間を闊歩する二頭の獅子の姿が力強い筆法で描かれている。
左隻は、永徳のひ孫にあたり、江戸時代前期に徳川家に仕えた絵師・狩野常信が、右隻にあわせて制作したもの。現在は、右隻と左隻を合わせた一双屏風として伝えられている。

複製品の制作は、特定非営利活動法人 京都文化協会とキヤノンが進める「綴プロジェクト」の技術を活用。キヤノンの入力、画像処理、出力に至るイメージング技術と、京都伝統工芸の匠の技との融合により、オリジナルの文化財を限りなく忠実に再現してたという。

完成した高精細複製品は、東京国立博物館 本館特別3室の体験型展示スペース「日本美術のとびら」で一般公開してい。

なお、今回の制作工程を詳しく紹介する動画を本日公開した。

日本美術のとびら
https://cpcp.nich.go.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=dtl&id=24

 

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