【2022年12月21日】リコーは12月20日、サイボウズと資本提携契約を締結した。
サイボウズは、リコーを処分予定先とする第三者割当による自己株式の処分を実施し、サイボウズの普通株式 1,740,100 株をリコーに割り当てる予定。これは同第三者割当による自己株式の処分後のサイボウズの発行済株式総数に対する割合 3.30%、議決権保有割合 で3.66%となる。
両社は 2022 年 4 月 27 日に、国内外での DX(デジタルトランスフォーメーション)加速を目的にしたデジタルサービス事業に関する業務提携に合意。ユーザーに近い現場のデジタル人材やソフトウェア技術者の人材交流などを進め、2022 年 10 月にはクラウド型の業務改善プラットフォーム「RICOHkintone plus」を共同開発して国内市場向けに発売していた。
「RICOH kintone plus」は、リコーの共創プラットフォーム「RICOH Smart Integration」と連携するもので、リコーが中小企業向けのスクラムパッケージや中堅企業向けのスクラムアセットの提供を通じて培ってきた業務改善ノウハウや、これまで「kintone」を提供するなかでユーザーの要望をもとに、リコーオリジナルアプリテンプレートやプラグインを用意しているほか、リコー製複合機との連携も可能にしている。
両社は今後、2022 年度中に米国、その後は欧州など、順次展開地域を拡大する予定。
サイボウズは今回の資本提携により調達する資金の使途として、国内外のサーバー機材の強化を含むクラウド基盤の構築と、その運用を進める予定。
さらに海外展開の第一弾となる米国では、リコーの顧客基盤とサイボウズの米国事業でのノウハウで、より強固な組織体制を構築、維持するために、今後3年間にわたり、人件費、マーケティングのための広告宣伝費等に投資する予定。
両社は今回の資本提携により協業関係を一層発展、強化し、長期的かつ深いパートナーシップを構築することで、国内外でのデジタルサービス事業の展開を加速するという。
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