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キヤノンプロダクションプリンティング 英国のラベル・パッケージ印刷機メーカーを買収 イーデール社を完全子会社化

【2022年4月8日】キヤノンの子会社であるキヤノンプロダクションプリンティング(オランダ・フェンロー)はこのほど、英イーデール社(Edale Limited)の株式を取得し、完全子会社化した。
これにより、キヤノングループの新規事業の一つである商業・産業印刷事業において、ラベル・パッケージ印刷機分野の強化を図るという。


イーデール社の技術が組み込まれている「Canon LabelStream 4000」

キヤノングループは、2021年からの新5カ年経営計画「グローバル優良企業グループ構想」フェーズVIにおいて、「生産性向上と新事業創出によるポートフォリオの転換を促進する」を基本方針に掲げ、主要戦略の一つである商業・産業印刷事業の強化・拡大を進めている。

イーデール社は、欧州を中心に75年、ラベル印刷や各種フィニッシング処理の機器を開発・製造・販売しているフレキソ産業印刷機メーカーで、キヤノングループでは2018年から、同社の搬送部の供給を「Canon LabelStream 4000」シリーズに受けてきた。

今回のイーデール社の完全子会社化により、ラベル・パッケージ印刷業界の要望に応える商品とサービス展開を加速。イーデール社が保有する顧客基盤や専門技術を取り込み、現行のラベル印刷機である「Canon LabelStream 4000」シリーズの拡販やラインアップの拡充を図るとともに、市場競争力のある新たな製品の開発に努める、としている。
また、「イーデール」ブランド活動はそのまま継続する。

キヤノンでは2009年に、サイン・ポスター用大判プリント開発・販売で知られるオセ社を買収。「オセ」ブランドはしばらく継続したのち、2019年に今回の事業主体であるキヤノンプロダクションプリンティングに社名を変更している。2020年には大判プリンタ「Colorado」「Arizona」ブランドなどをキヤノンブランドとして販売し、完全にキヤノンブランドに融合した形だ。
今回のイーデール社買収は、産業用プリンタの強化の方針の中で、同社の弱点ともいえるラベル・パッケージ分野への参入を果たすことになり、コロナ禍でも力強かった同分野を取り込める好材料となりそうだ。

 

イーデール社概要

会社名:Edale Limited
代表者:James Boughton(Managing Director)
所在地:イギリス・フェアラム
設立年月:1972年4月
事業内容:ラベル印刷機、パッケージ印刷機、デジタル搬送システム、フィニッシング装置の開発・製造・販売
上場取引所:非上場

 

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