【2021年12月14日】佐川印刷は12月13日、愛媛県宇和島市の佐川印刷吉田工場内に「Sakawa Digital Printing & Faburication Lab」をオープンし、同日報道陣向けの見学会を開催した。
見学会では、まずブリーフィングを行い、佐川印刷の佐川正純社長らが、今回のラボオープンの趣旨や、施設内の設備、サービス内容などについて説明。続いてラボ内を見学、各設備やその用途などについて詳細を公開した。
同ラボでは2カ月前、新設備としてリコーの大判プリンタ「RICOH Pro TF6251」や「RICOH Pro L5160e」、ガーメントプリンタ「RICOH Ri 2000」などを一挙導入し、すでにこれらを実稼働させている。
「RICOH Pro TF6251」は、大判のUVフラットベッドプリンタ。最大出力速度がクラス最速級の116m/h。最大出力サイズは2500mm×1300mm、出力厚は110mmと大きく厚手のメディアへプリントできる。
「RICOH Pro L5160e」はロールタイプのラテックス大判プリンタ。シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック(CMYK)に加え、オレンジとグリーンを搭載。華やかなオレンジや明るいグリーンの表現を可能にしている。出力速度25m²/h。
「RICOH Ri 2000」は、Tシャツやバッグ、タオルなど、布製品むけの出力を得意とするガーメントプリンタ。カラー用とホワイト用の2つのキャリッジを搭載し、ホワイト用でベースレイヤーを出力した上、すぐにカラーの出力ができ、高速プリントを実現できる。
佐川印刷社長 佐川正純氏
この佐川印刷吉田工場は、当社創業の地で、私が子供のころからある。
活版印刷を経て、オフセット印刷に転換。本社工場を松山に移してからは、地域の事務的な印刷をする工場になった。
一方で、時代の流れから付加価値が高くない印刷物が増え、存続が危うくなっていた。工場統合も考えたが、この宇和島地域に根ざして生活している社員も多く、なくしてしまえば地域経済にも影響がある。
そこで7年ほど前から、同所をインクジェット中心のデジタル印刷拠点に置き換える計画を立て、設備投資しながら徐々にこれを実現してきた。
印刷機をすべて廃棄する決断をしたことから、当初社員は非常に不安で寂しい思いをしたと思う。しかし、超大型のマシンを入れ始めたあたりから「これは、社長は本気だ」と目を輝かせてくれた。
今回のリコーのプリンタ一挙導入は、同社のサービス体制を信頼して行った施策で、デジタルプリント拠点の総仕上げとなるものだ。
リコー リコーグラフィックコミュニケーションズ BU プレジデント 加藤茂夫氏
佐川印刷は、デジタルプリンティングによって新しいビジネスと社員の幸せをつくり出していく。メーカーとして、これほどうれしいことはない。
今回の導入の前にたくさん佐川社長とお話をさせていただき、そのビジョンを我々の会社の新しいビジネスモデルにさせていただいた。当社もただ単にプリンタやサプライを届けるだけでなく、新しいやり方、変革をお手伝いするパートナーになりたい。
ぜひ、新しいサービスを一緒になって開発し、発展していく佐川印刷をサポートさせていただきたい。
「Sakawa Digital Printing & Faburication Lab」
佐川印刷 吉田工場(愛媛県宇和島市吉田町北小路乙 19-2)
佐川印刷
https://www.sakawa.co.jp/
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