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味の素 包装新工場はロボットで自動化 労働人口減少などに対応

【2017年8月9日】味の素と味の素グループの包装機能会社である味の素パッケージング(A・PAC)はこのほど、2016年に着工した新工場(関東包装工場)の稼働を開始した。

味の素 新工場

A・PAC関東工場は、国内3工場の中で最大の拠点。工場内の包装場は6カ所に分散され、ラインが多岐にわたり手作業も多いことから生産効率が低く、生産年齢人口減少に伴う労働力確保も課題となっていた。

新工場は、販売品種や包装仕様の見直しなどによりライン数を大幅に削減し、1カ所に集約するとともにロボットなどの活用による自動化を推進。従来に比べ生産性(一人当たり)を約1.7倍に高めている。

包装工程では、仕様の異なる2ラインの対応を1台で行う多機能型ロボットを導入し、省投資、省スペースでの自動化を実現した。加えて、最終包装製品を集荷する際、無人搬送車を導入することで工場内の人の移動を容易にし、設備レイアウトの自由度を高めている。

味の素 新工場 ロボット
製品を箱詰めするロボット A・PAC関東包装工場

さらに工場内のゾーン管理によりコンタミネーション(汚染)や異物混入を排除するとともに、工場内外に品質保証カメラを設置し、入場管理を徹底することによって品質保証体制を強化した。

新工場ではこのほか、ICTの活用による帳票類の電子化、稼働状況の「見える化」などを積極的に進め、さらなる生産性の向上を目指すとともに、品質管理の徹底を図るとしている。

なお、新工場には見学通路を設け、2018年1月から味の素(株)川崎工場見学「味の素」コースに組み込む予定。

 

味の素パッケージング株式会社 関東包装工場

所在地:神奈川県川崎市川崎区鈴木町1-1
建物:建築面積 6,100㎡、延床面積 9,670㎡、鉄骨構造3階建
包装品目:調味料類(「味の素」「ほんだし」等)、甘味料(「パルスイート」等)、
アミノ酸スポーツサプリメント(「アミノバイタル®」等)他
包装能力:約2,400千ケース/年
設備投資額:約48億円(建物、設備、工事費等)
稼働開始:2017年8月

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