【2026年3月23日】中国最大級の広告・印刷・パッケージ関連展示会「SHANGHAI APPPEXPO」が3月4日から7日まで、国家会展中心(上海)で開催された。同展は1993年に始まり、今回で33回目となるもので、屋外広告やサイン、グッズプリンティング分野では中国では最大級となっており、同国の世界的な展示会の一つである。
2026年のテーマは「Connect · Create · Change(接続・創造・変革)」。クリエイティブ経済やデジタル経済、グリーン経済の融合を掲げ、デジタルプリンティングやLEDディスプレイ、広告機器、パッケージング技術など幅広い分野の企業が出展した。会場では広告用の大判プリンタやテキスタイルプリンタ、DTFプリンタに加え、加工用のカッティングプロッタやレーザー加工機、大判プリント用のメディアなどの資材、デジタルサイネージやLED表示装置などが展示された。
中国国内だけでなく、海外からもメーカーやバイヤーが参加し、商談や技術交流の場として活用されている。出展者数は1300社・団体以上、展示面積は約17万㎡、来場者数は15万人以上(主催者予測)。
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艾傑麗(EGERI)は、広州市を拠点とするUVフラットベッドプリンタメーカー。「E2513」は大型UVフラットベッドプリンタの定番モデルで、出力エリアは2.5×1.3m。
また「EF2516-R6」はEFシリーズの派生/上位モデルで、2516は出力エリアが2.5×1.6m)、リコーGen6ヘッドを搭載している。オプションでCCDカメラを搭載可能で、自動位置合わせに対応する。最大厚150㎜まで対応している上、凹凸や曲面のある素材へもプリントできる。デモではカメラを搭載して花びらのような複雑な形のヘアクリップへ出力していた。技術的にも日本ではなかなか見られないもので、来場者の多くが足を止めサンプルを手に取った。
三傑数碼の「三傑2513」は、UVフラットベッドプリンタで2.5×1.3mの出力エリアをもつ。これも凹凸のプリントに強く、自動位置合わせをしながらプラスチックの皿へプリントした。 中型の「同1216」(出力エリア1.2✕1.6m)では、艾傑麗とおなじヘアクリップへのプリントを行った。 ヘッドはリコーのGen6。
卡視卡覺自動化科技もCCDカメラ付き大判UVプリンタ「KS-UV-D」をデモした。1.8m幅で搬送機付きのため、読み取りながらプリントし、搬送後は箱の中に落とす自動処理を実演した。価格は5万ドル。
万丽达(WANLIDA)は安徽省プリンタメーカーで、2009年頃からUVデジタルプリンタの製造に注力し「WLD」シリーズが主力。「WLD-2513」は大型UVフラットベッドプリンタの定番モデルで、出力エリアは2.5×1.3m。「WLD-LV1220」は出力エリア1.2×2.0m。いずれもCCDカメラ付きで、読み取りから出力、排出までを自動化して見せていた。
美高数碼科技の「MEGA JET6090」もカメラ付きで自動位置合わせの卓上UVプリンタ。最大600×900㎜サイズのプリントができ、価格は4,100ドル。
松普(SONPUU)の「4062UV」はHigh Drop対応のUVプリンタ。最大出力エリアは約400×600㎜、最大厚300㎜に対応しており、凹凸や曲面などにも強い。CCDカメラを搭載しており、ブースではコインをランダムに置き出力し、正確なプリントをアピールした。プリントされた部分は耐擦性に優れている印象だ。
帝鵬(Dlican)の「DP FLEX」はUVプリンタのブランド・シリーズ。今回は「DLI-1319s」は画像位置決め機能付きのプリンタ。CCDカメラを標準搭載しており、不作為に置かれた素材の形やデザインを読み取ってプリントでき、治具なども必要がない。出力サイズは1.3× 1.9mで、高速モードで約90m²/h以上の生産性がある。ヘッドはリコーの「Gen6」を搭載しており、価格は3万7,500ドル。
DSNUO(Shenzhen Yifang trading)の「OSN-7590」は小型UVフラットベッドプリンタ。「CCDビジョンポジショニング」を搭載しており、ヘッド横に付属したCCDカメラが素材を読み取り位置決めや治具不要でプリントできる。出力サイズは750×900㎜(A1サイズ)、最大厚は200㎜(高ドロップ対応モデルあり)、最大出力速度は約10〜30 m²/h(ヘッド数・モードによる)。
「OSN-1218」は、大判のフラットベッドプリンタ、こちらも「CCDビジョンポジショニング」を搭載している。最大出力サイズは1.2m×1.8m、最大厚は100㎜、最大出力速度は90 m²/h(ヘッド数・モードによる)で、浮彫白墨(2.5D盛り)やグロス・マット・テクスチャにも対応している。 価格は約2万〜5万ドルで、ヘッドは東芝CE4やリコーGen5i / Gen6などから選択可能。
同社は数百台を販売しており、中国以外ではロシアやブラジル、ドバイ、ベトナム、南アフリカなどで導入されている。
広州鴻越噴印技術(美印家)は2018年設立、広州市のデジタルプリント機器メーカー。UVフラットベッドプリンタやDTF、DTGなどを展開している。グッズ用のフラットベッドUVプリンタ「ACU6090」のデモでは、CCDカメラの自動位置合わせでアクリル素材へのプリントを行った。作業エリアは600×900mm、最大厚は10㎜。
「M606 UV-DTF」はプリント幅600㎜、ドラフトモードで25㎡/h、さらに大型の「M607」もある。価格は約4万~8万元。
FUNSANの「A1UV printer」は内蔵のセンサーで素材をスキャンしてからプリント可能。また、DTFフィルムのプリントもできる2ウェイタイプ。このほか、ボールペンをプリントするデモも行った。価格は1万1,000ドル。同社ではすべてのシリーズを合わせて年間500台の販売数があるという。
欧端卡ORICの「OR-2513」は大判のUVフラットベッドプリンタで2.5✕1.3mサイズに出力できる。こちらもCCDカメラをヘッドの脇につけており、アクリル素材を読み取り位置合わせ不要でプリントできる。担当者に「この大きなサイズでグッズプリントをするのか?」と聞いたところ、「多くの会社がこの方式でグッズをプリントしている。作業エリアが大きい方が数多くのプリントができるのは当たり前のこと」と答えてくれた。販売先はインドや南アジア、ロシアなど。このほか、昇華転写プリンタも出品していた。
今回非常に多かったのが、カッティングプロッタにカメラを搭載し、デザインや布地などを読み取りながらカットする装置。
愛科(IECHO)は、1992年創業の中国大手デジタルカッティング機器メーカーで、ARISTO(ドイツの老舗ブランド、100年以上の歴史)を買収して技術統合した。 これにより「AK4」が開発された。同機は2025年発売の次世代インテリジェントデジタルカッティングシステム(フラットベッドデジタルカッター)のフラッグシップモデル。最大加工エリアは2.5× 1.6mで、高速モード1,000〜1,500 mm/sでカットできる。5月発売予定。
今回は、4台を連結しバキュームグリッパーのついた大型ロボットで自動でメディアを供給し排除するため完全無人運転を可能にした。
金豪激光(JHX Laser)は2010年設立のレーザー機器専門メーカー。激光はレーザーを表す中国語でレーザーメーカーの多くが社名にこれを入れている。「JHX laser 16010−S」は、大型フラットベッドCO₂レーザーカッティングマシンの主力モデル。1600×1000mmの加工エリアを持つマルチヘッド(オプションで2〜6ヘッド)の大型機で、アパレル・靴・バッグ・ソフトサイン・インテリアファブリックの大量裁断などで活用されている。
日本でも東京と大阪で導入事例があり、のぼりや広告幕のカットのほかコスプレ用の衣装の制作で力を発揮しているという。
最新モデルの「JHX-320150」は、3200×1500㎜サイズの加工エリアがあるが今回出展はしていない。
今回最大級の製品を展示したのがJWEI(杭州)。「SL5232」は今年リリースの超大型フラットベッドカッティングプロッタのフラッグシップモデルで、5.2m✕3.2mの超巨大加工エリアを実現した。SLシリーズの最上位機種で「SL3232」(3.2m×3.2m)のスケールアップ版として発売された。価格は3500万円。

「SG1625」は、プラグイン式のトリプルヘッドシステムを採用しており、振動ツール、折り目付けホイール、Vカットツールを柔軟に組み合わせ、素早く交換可能。最大背切断速度は2000 mm/s。自動搬送付きで、ブースではアクリルをカットしていた。
潤金(RUK)のカッティングプロッタ「F1-2516S」は、振動刀搭載で、作業エリア2.5m × 1.6m。最大切断速度3000㎜/s、価格は2万5,500ドル。「MTC06」はフィーダーがついた自動半タイプで3万2,000ドル。 同社では、米国や欧州、中東なども含む地域へ1000台以上販売している。
宇森科技の「YS-T600」は、同社のUV-DTFプリンターモデルで600㎜幅クラス。 奥儒の「AOL1625」もカメラ付きカッティングプロッター。カットはもちろん、メディアを大きさやデザインで見分けて、ロボットアームが箱に仕分けしていくデモンストレーションを行った。価格は2万7,000ドル。同社は2010年設立で累計8,000台。
咔啉激光は「KASU laser」のブランドで、レーザー加工機を販売している。「KD1830-SY-G」は、最大加工サイズが1800×3000㎜で搬送装置付き、CCDカメラでデザインを読み取りながらカットした。価格は2万ドルで、日本にもユーザーがおり、のぼりの加工に使われているという。
艾咖智能設備(ERIKA)は、広東省東莞の熱転写・デジタルプリント機器のメーカーで2024年4月に設立された比較的新しい会社。「FANWEN」は布地向け高速ビジョンCO2レーザー切割機シリーズでカメラ付き、プリント素材の自動精密カットに適している。今回はサッカーのユニホームとDTFでプリントしたフィルムをカットしていた。
台州市宇㻢光科技電もレーザー加工機でスポーツ系テキスタイルをカット。価格は8万元。

ユニークだったのはHOLDWINの「HOLDWIN-360-4S」。同機は360°回転DTGプリンタで、靴下やレッグウォーマー、袖など円筒状生地への全周プリントに特化している。ピグマットインクという特殊なインクを採用しており、靴下を約1分でプリントできる。価格は約8〜15万元。
彩芸の「CAIYIUV」は、円柱体プリンタで、この日は小さなガラス瓶を並べてプリントしていた。缶やPVC管、ボトルなどへの出力もできる。ただ、1つに20分ほどかかる上に、下処理が必要で、できたボトルのインクも乾いていない印象だった。
SUNTECHは円筒UVプリンタシリーズが主力。UVプリンタ「Cylindrical printer」シリーズは、ボトルや缶、カップ、タンブラーなどの円筒形や円錐形、不規則形状などへ360度全面プリントできる。 デスクトップ小型モデルから産業級高速機までラインナップがあり、Toshiba CF3やRicoh/Konicaヘッド採用で高精細・高速を実現している。

「ST-C360 / ST-DF360HD」は、最大1440dpi、UV硬化インクを搭載し、高速モデルでは150mm径で7秒サイクル、量産対応で800個/時以上でプリント可能。自動搬送装置とロボットアームを使ったデモンストレーションも行った。すでに45台を販売しており、1台3万8,500ドル。
金捷(KingJet)は、カッププリンタやDTFプリンタ、UVプリンタ、エコ溶剤・昇華プリンタなどを多数ラインアップしている。現在はパーソナライズグッズやTシャツ、ボトルなどのグッズプリント関連製品が人気という。
カッププリンタ「KJ-R001FC 」は、タンブラー・ボトルへの360度直接出力に特化した新製品で東芝の「CF3」ヘッドを採用し、高ドロップ(急な曲面・凹凸)や円錐・不規則形状にも対応した。価格は約26,000 ドル。公式サイトやSNSには、展示会などで新製品をデモする動画が急増中。
「KJ-360DUX 2」はDTG(ガーメントプリンタ)のアップグレードモデル。4ヘッドEpson i3200-A1搭載で9色フルカラー(蛍光色オプション含む)対応。デュアルプレート(同時2枚生産)で950 × 650mmの作業エリアがある。「KJ-NPF-A1X4」はDTFプリンタで約600㎜のコンパクトタイプ。
科瑪紡印(KOLMAR)は深圳の昇華転写プリンタメーカー。「KM-190032K/R」は1900㎜幅で高速モード600 m²/hで出力できる。
Hanrun Paper(漢潤紙業)は、中国江蘇省南京市を拠点とするデジタルプリント消耗品・機器の一括ソリューション提供メーカー。主にDTF(Direct to Film)、UV、サブリメーション、DTGなどを得意としており、プリンタ本体からインクやフィルム、紙、パウダー、ヒートプレスまでを供給し、輸出先は160カ国以上に及ぶ。
同社のDTFシステム「Super A-602 DTF」は、600㎜幅で、4passで16㎡/hの生産力があるという。同社には最大800㎜幅の製品もある。 UV-DTF 「UV-H6004U」は600㎜幅で、4passで14㎡/h、仕様によっては金銀やクリアのプリントも可能。
珠海佳印数碼科技は、DTGで2基のプラテンを持つ「ENJET」を展示していた。

LEAF(広州ファイアーリーフテクノロジー)は1998年創業の老舗グループで、中国国内でデジタルプリントの先駆けとして長年活躍している。 主にDTFプリンタ、UV DTFプリンタ、UVフラットベッド、UV円筒プリンタ、DTFインク・フィルムなどを生産・輸出しており、海外市場向けに展開しており、「FESPA」や「PrintingUnited」などにも出展している。 同社はDTF「604」と、大小2種類のUV-DTFを展示。
広東新泰智能科技は、宝彩(PO-TRY)ブランドでDTFやUV-DTFなどを紹介した。DTFは8ヘッド120cm プリンタがあり、昇華転写プリンタもラインアップしている。 FUNSANの「A1UV printer」は内蔵のセンサーで素材をスキャンしてからプリント可能。また、DTFフィルムのプリントもできる2ウェイタイプで、価格は1万1,000ドル。このほか、ボールペンをプリントするデモも行った。同社は17年の実績があり、全社で年間500台を販売している。
高尚機械は、東莞市のプリンティング向けデジタル機器メーカー。PDF用のオーバルタイププレス機を展示。プラテン7台で、フィルムから布地への転写を効率的に行えるという。2のプラテンを用いて交互にプレスするタイプもあった。またカメラ付きのカッティングプロッターも紹介しており、こちらは1万8,500ドル。
博美機(Trendvision)の「Trendvision S6505」は、60cm幅クラスのDTFプリンタ。A2超サイズでドラフトモード15〜30㎡/h、Tシャツやパーカー、バッグなどアパレルの中量生産に向いている。5ヘッドで約5〜9万元、フルセット(シェイカー + オーブン込み)で約10〜18万元。 迈伺特はDTFシステムの「MEST」を展示。4パスで38㎡/h。
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