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【年頭所感】日本アグフア・ゲバルト 代表取締役社長 岡本勝弘 新しい発想と取り組みで7割経済を勝ち抜く

【2022年1月5日】2022年明けましておめでとうございます。
旧年中は、弊社グラフィックス製品への格別のご愛顧を賜り、心より御礼申し上げます。

昨年は、新型コロナ感染症の影響により年明け早々から緊急事態宣言発令でスタートした年であり、終わってみれば、年のおよそ半分が緊急事態宣言下にありました。
私は以前より新型コロナ感染症によって世界の経済はコロナ前に比べ7割まで落ち込む「7割経済」となり、その上急激なV字回復は難しいと考えていましたが、それが現実のものとなりました。

2022年も日本経済がコロナ前の水準までに急速にV字回復するシナリオは描きにくいと考えており、引き続き、コロナ禍が今後も継続した場合、という最悪の事態を想定したシナリオを考えた上での事業計画、経営が求められると考えています。
また一方では2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」に関連する取り組みも世界中で活発に行われており、日本社会においても認知度は年々向上、取り組む企業も増加しております。

アグフアグループも全世界のグループ会社を上げて積極的にSDGsに取り組んでおり、社会的価値と経済的価値の両立を目指しておりますが、新型コロナ感染症による7割経済での経営に加えて、世界的に取り組むべき環境対応など企業に求められる経営はカタチを変えてきており、今までにない発想・取り組みが必要になってきております。
我々はこうした課題に対して次の通り考え、提案してまいります。

 

CTPプレートの環境対応を強力に推進

従来から定評のある速乾印刷対応のアズーラに加え、昨年に発表しました高耐刷・高生産性のガム洗浄タイプのアダマス、そして高視認性・高耐刷の機上現像タイプのエクリプスを販売推進し、印刷業界の製版における脱アルカリ現像を強力に進めてまいります。機上現像タイプやガム洗浄タイプなど現像レスプレートの選択肢を増やすことにより脱アルカリ現像に賛同されるお客様の多様なニーズにお応えしていく考えです。
CTPプレートの現像レス化は近年急激に加速してきておりましたが、選択肢が増えることで更に業界の環境対応も加速していくと考えております。

 

付加価値の高い印刷ビジネスを創出

アグフアの中でも成長ビジネスであるUVインクジェットビジネスは昨年も大きく成長しました。特徴あるアグフアのインクジェットは様々な分野で活躍しており、その多くは薄紙以外への印刷ビジネスです。環境対応したファブリックを利用したサインディスプレイ分野からリサイクル段ボールへの加飾印刷などのパッケージ分野、またはアクリル、ガラスなどといった産業資材へ加飾印刷等、あらゆる分野で付加価値の高いビジネスに貢献しております。アグフアは7割経済の中でもお客様が勝ち残っていけるよう第二の柱となるビジネスをご提案いたします。

 

20周年を迎えるアグフアユーザー会

アフリカのことわざにこのようなことわざがあります。「If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together. (もし君が早く行きたいなら、一人で行きなさい。もし君が遠くへ行きたいなら、一緒に行きなさい。)」昨年からの新型コロナ感染症によって先行きが見えないような時代ですが、このような時こそ、同じ志を持つ企業同士が交流をしながら共に成長し、先の見えない未来へ共に進んでいくことが大事だと思っております。

アグフアユーザー会は今年20周年を迎えます。発足当初はわずかだった会員社数も今では約300社規模のユーザー会へと成長しました。アグフアユーザー会の皆様は印刷業界の中でも元気のある会社ばかりと言われるほど常に新しい挑戦をされるお客様も多く、新規の会員の皆様からもユーザー会に参加すると元気がもらえるとお言葉をいただいております。

アグフアユーザー会は、次の20年に向けて、今まで以上に強いコミュニティーを築き、会員の皆様にとって更に価値のあるユーザー会にしていきたいと思っております。アグフアは2022年も引き続きお客様にとって価値のあるソリューションを提案してまいります。最後になりますが、本年も皆様のご多幸とご繁栄を祈念し、私の新年の挨拶とさせていただきます。

 

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