【2020年10月16日】大日本印刷(DNP)はこのほど、抗菌と抗ウイルスの性能を兼ね備えた「非接触ICカード」を国内で初めて開発。電子マネー、社員証や入館証などに向けて、提供を開始する。
開発した非接触ICカードの抗ウイルス性能は、外部評価機関である神奈川県立産業技術総合研究所がISO 21702に準拠して実施した分析・評価の結果、抗ウイルスの効果があることが確認されている。
抗ウイルス性能だけでなく、従来からの抗菌性能もあり、衛生管理が一層求められる医療機関や福祉施設、食品関連の施設、教育機関などでも安心して利用できる。
抗菌性能はJIS Z 2801(抗菌仕様に関するJIS規格)に準拠し、カード表面の大腸菌と黄色ブドウ球菌の繁殖率を1%以下に抑える。
また、抗ウイルス剤をカードの両面にコーティング(塗工)しているため、頻繁な利用などによってカード表面が傷ついたりした場合でも、抗ウイルス性能を維持したまま利用できる。
価格は、抗菌・抗ウイルス性能を持たないカードと比較して、およそ5~10%増程度となる予定。
今後、DNPは、電子マネーカードを発行する事業者、社員証や入館証等を利用する企業や施設、ポイントカードや会員証等を提供する小売・流通企業などへ本製品を提供し、2023年度までに関連サービスも含めて6億円の売上を目指す。
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