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凸版印刷 3大広告賞の一つ「クリオ賞」の銅賞を受賞 「銀ナノインクペン」で脳神経疾患の啓発

【2015年10月2日】凸版印刷は自社が企画した脳神経疾患の理解促進のためのツールが、「クリオ賞(CLIO Awards)」のヘルスケア部門である「クリオヘルスケア」で銅賞(ブロンズ)を受賞した。

クリオ賞は1959年に設立され、「カンヌライオンズ」「ワンショー(OneShow)」とならぶ世界3大広告賞のひとつで、毎年10,000点を超える作品の中から受賞作が決定される。受賞部門の「クリオヘルスケア」は2009年に新設。今年の授賞式は9月30日、アメリカ自然史博物館(American Museum of Natural History)で開催された。

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受賞した「Connect-Pen & Notebook(ツナゲルペンとツナゲルノート)」は、脳神経疾患の啓発を目的として制作されたもの。
そううつ病やてんかん、統合失調症、パーキンソン病といった病気は、脳の神経がうまくつながらず、伝達の不調を起こしていることが一因と考えられている。作品ではこの脳の伝達不調をわかりやすく訴求するために、脳を電子回路に置き換えて表現している。

ツナゲルペンとツナゲルノートは、銀ナノインクという導電性のあるインクを材料に使用。ノートには疾患の説明と、その説明に連動した未接続の電気回路が印刷されている。

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使用者は銀ナノインクを充填したペンで未接続部分の配線を描いてノートの回路を完成させながら、疾患、脳の伝達不調に対する理解を深めることができる。
同社では「テクノロジーとクリエイティブの融合が注目されている中で、機能性インクという印刷テクノロジーと、啓発メッセージ、デザインというクリエイティブを掛け合わせた作品として企画した」としている。

同作品は大塚製薬が脳神経疾患に関する啓発に使用している。

受賞作品の概要は以下の通り。
・受賞作品名 : 「Connect-Pen & Notebook」 (ツナゲルペンとツナゲルノート)
・広告主 : 大塚製薬株式会社
・企画、コピー、デザイン : 凸版印刷株式会社 トッパンアイデアセンター
・制作 : 凸版印刷株式会社
・寸法 縦245mm×横130mm×高20mm
・バッテリー方式 コイン型リチウム電池

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