【2026年1月7日】日大グラビヤは、絵画やイラストの原画を非接触でデジタル化する「高精細アートスキャン」サービスを開始した。
このサービスは、デンマークContex社製の超高精細スキャナ「HD Apeiron/42」を日本で初めて導入することで実現したもの。原画に触れることなく、筆の凹凸や紙の繊維などの質感をデータ化する。

同サービスは、最大1200dpiでの読み取りに対応し、4方向からの光源制御により、油彩画の盛り上がりや和紙の繊維といった立体的な陰影を再現できる点が特長だ。
未乾燥の油絵や厚みのあるコラージュ作品など、従来のフラットベッドスキャナでは対応が難しかった原画も、安全にスキャンできるとしている。

背景には、アナログ作品をデジタル展開する需要の高まりがある。SNSでの発信やグッズ制作、複製画販売などが広がる一方、撮影時の反射や解像度不足によって原画の魅力を十分に再現できない課題があった。
日大グラビヤは、60年以上にわたり培ってきた製版技術と画像処理のノウハウを生かし、美術館アーカイブ用途でも使われるスキャン技術を個人クリエイター向けに提供する。

取得したデータは、原寸の4倍程度まで拡大しても画質の劣化が少なく、大型出力や部分トリミングによる商品化にも活用できる。今後は、スキャンデータを活用したECサイト構築支援やジークレー印刷による作品販売支援など、制作から流通までを一体で支援する体制を強化するとしている。
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