TOPPAN　エンタメ業界向けEC支援「Fan-Xross Plus」提供開始　IPビジネス強化へ

【2025年7月28日】TOPPANは7月25日、エンターテインメント業界のコンテンツホルダー向けに、ECサイト構築支援サービス「Fan-Xross Plus（ファンクロス プラス）」の提供を開始した。

同サービスでは、出版社、ゲーム会社、アニメ制作会社、テレビ局、音楽レーベルなどエンターテインメント業界のコンテンツホルダー向けにECサイトを構築する。
コマースプラットフォーム「Shopify」の「Shopify Plusプラン」を基盤に、IPビジネス運営のノウハウを活用。ECショップの構築からバックエンド業務までを支援し、物販やデジタルコンテンツ、イベントチケット、オンラインくじ、サブスクリプションなど、多様な収益化手法に対応する。

また、「Shopify Plusプラン」や統合IDによる拡張性を生かし、新規ECサイトの立ち上げや既存サイトのリプレイス、複数サイトの統合など、幅広いニーズに応える。

エンタメ業界では、ライセンス収益に加え、ファンと直接つながるD2Cビジネスの強化が進められている。一方で、収益手法の多様化による運用の複雑化や、人材不足、複数ECサイトの分散によるデータ連携の困難さなどが課題となっていた。こうした背景を受けて、「Fan-Xross Plus」は、統合的なストアフロントとバックエンドの整備を目指して開発された。

同サービスでは、多様な収益化機能の提供し、EC物販やデジタルコンテンツ、サブスクリプション、イベントチケット、オンラインくじなどで、収益最大化を図る。次に、IPビジネスに最適化した運営メソッドを備え、データを活用した施策改善やバックエンド業務の効率化を支援。OMO（Online Merges with Offline）型のサービス運営により、ファンクラブやイベント、リアル店舗などと統合されたID環境で、UXの向上やLTVの最大化を実現する。
価格は、基本パックが550万円から。

TOPPANは、2026年度末までに同サービスで10件の受注を目指すとしており、OMO型のIPビジネス支援を通じて、エンターテインメント業界におけるコンテンツ資産の価値最大化を継続的に支援していく考えだ。