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【開催中レポート】「サイン&ディスプレイショウ2026」 出力 ・加工の自動化と高付加価値化を提案

【2026年10月22日】サイン・ディスプレイ関連の資材や素材、加工機器などを集めた「第67回サイン&ディスプレイショウ(SIGN&DISPLAY SHOW 2026)」が10月21日、東京・江東区の有明GYM-EXで開幕した。会期は23日までの3日間。250小間の規模で、サイン・ディスプレイの製作や施工に関わる製品・サービスを紹介する。
主催は東京屋外広告美術協同組合(東広美)。

今回のサイン&ディスプレイショウでは、大判プリンタの新製品に加え、カッティングやレーザー加工、DTF、LEDディスプレイなど、サイン製作を支える幅広い機器が紹介された。
出力機の生産性を高めるだけでなく、カットや仕上げの自動化、出力と加工の連携、素材の多様化によって、製作現場の省人化と高付加価値化を進める提案が目立った。

展示会レポート

ミマキエンジニアリングは、秋に発売した新製品3機種を中心に、印刷から加工までのソリューションを展示した。大判フラットベッドUVインクジェットプリンタ「JFX220-2515」はブース正面で実演し、発泡ボードに直接印刷。蛍光インクによる表現も紹介した。同機は最大印刷エリアが2,500×1,500mmのフラットベッド機で、サインやディスプレイ向けの大判出力に対応する。

DTFプリンタ「TxF330-800」は、従来機に比べ生産性を高めた機種として展示した。DTFはフィルムに印刷した絵柄を熱転写する方式で、衣類などへのフルカラー印刷に使われる。専用シェイカー「SKH-2416」と組み合わせ、印刷後の粉末接着剤の処理や乾燥を含む工程を紹介した。

フラットベッドUVインクジェットプリンタ「UJF200-6042」では、蛍光インクや高さ厚さ250mm・重量20kgまでの立体物や厚物に直接プリントできる最新モデル。今回は発砲ボードを積み上げてプリントした。
ハイブリッドUVインクジェットプリンタ「UJ330H-160」は、ボードとロールの両方に対応し、デモでは布地などへ出力。
フラットベッドカッティングプロッタ「CFX-2513」や、ロール対応UVプリンタ「UJV200-160」、溶剤インク機「JV200-160」も展示し、出力と後加工を組み合わせた生産体制を提案した。

日本製図器工業は、各種大型カッティングプロッタを紹介した。同社は包装設計ソフトやカッティング機器などを扱う企業で、サイン・ディスプレイ分野では大判メディアの切断や加工を支援する。
注目は、カメラを使って素材の形状を認識し、加工データなしでもカットできる「GeminiTex」シリーズ。テキスタイル素材の形状を読み取ってカットできることから、データ作成の手間を減らし、省力化につなげる。

カッティングプロッタ「Kongsberg Cシリーズ」は、複数の加工ツールを搭載し、ボードなどの硬質素材からシート材まで幅広い加工に対応する。最大130m/分の加工速度だけでなく、段取りや連続稼働を含めた生産性の向上を狙う。
このほか、ロールメディアを搬送し連続加工する「NS-X Roll to FB」も展示した。

エプソンジャパンは、参考出品のフラットベッドUVプリンタ「SCV4000」を展示した。日本市場向けに調整を進めている機種で、10色インクによる写真画質の表現を特徴とする。A1サイズ(980×700mm)、最大200mmの厚さに対応し、サインボードや案内板、販促グッズなどへの展開を想定する。

ガーメントプリンタ「SC-F2250」では、DTGとDTFの両方式に対応したプリンタ。DTGでは面を含むテキスタイルへのプリントが可能で、DTF方式は素材を選ばずにフィルムからの転写プリントできる。

ソルベントインクジェットプリンタ「Epson SC-S9150」は11色インクを搭載し、色再現性を重視。サイン用途では、測色機と組み合わせてカーラッピングや高品質なグラフィックス制作で活用されている。

キヤノンプロダクションプリンティングシステムズは、セルカムと連携し、大判プリンタ「Colorado Mシリーズ」とFOTOBAのXYカット加工機を接続してデモンストレーション。出力後のカットや仕上げ工程が生産のボトルネックになりやすい現場に向け、出力から後加工までを連携させて作業負担を減らす仕組みを示した。
担当者は「導入先では、壁紙から合成紙ポスター、イベント向けグラフィックス、テンションファブリックなどで活用されている。出力の速さから設置から半年程度で2台目を導する事例もある。黒ベタの表現力の高さで、ハイブランド向け装飾などでも採用がある」としている。

セルカムは、HPのラテックスプリンタ「Latex R530」を展示し、厚手の発泡ボードへの直接出力を実演した。ラテックスプリンタは、水性ラテックスインクを用いて多様なメディアに出力する方式で、サインやディスプレイ向けの用途に使われる。同機はロールとリジット(フラットベッド)での出力の両方が可能ないわゆるハイブリッドタイプの大判プリンタで、HPではこれを「オールインワン」と呼んでいる。付属のテーブルを取り付ければ「リジット」となり厚さ50㎜までのボードのプリントが可能。外せばロールを巻きだしての出力に対応する。
今回はカッティングマシン「Zünd G3 L-2500」も組み合わせ、出力した素材をカットする工程を実演した。

システムアートは、IECHOのカッティングプロッタ「SKⅡ」と「AK4」を紹介した。同社はプリンティング機器や加工機器などを扱い、出力・包装・サイン分野の素材加工を支援する会社。
「SKⅡ」は、リニア駆動方式を採用した大判カッティングシステムで、1,600×2,500mmクラスの素材加工に対応する。ボードなどのカットを実演し、加工精度と生産性を訴求した。

ベルト方式の「AK4」は、素材を連続的に送りながら加工するタイプ。QRコードを読み取って加工データを呼び出し、合成紙などをカットする運用を紹介した。素材の位置合わせやデータ選択を効率化し、多品種のサイン製作に対応する。

ベレイマージは、隣接する神田産業の紙製の紙管素材「paper connect」を使ったブースを構築した。紙を主体とした構造材を組み合わせ、日本的な意匠を表現。紙でありながら難燃性を持たせた素材だえることや、組み立てやすさも訴求した。
ブースのテーマは「和」で、日本の庭と池をイメージした装飾も行っている。

コムネットは、同社が取り扱うレーザー加工機を展示した。同社は業務用レーザー加工機や関連システムを販売しており、アクリルなどの切断・彫刻加工で活用されている。
初披露の「PIOLAS 400D」は、ダブルテーブル仕様を採用しており、1つのテーブルで加工中に、もう一つのテーブルでは加工準備を行えることから、ダウンタイムを極力減らし、連続稼働による生産性向上が見込めるという。

また、xToolの「MetalFab」を展示した。金属向けのファイバーレーザー加工機で、切断、溶接、彫刻、錆取りの4機能を1台に集約する。複数の専用機を使い分ける必要を減らし、設備スペースや作業工程の削減につなげる。

エコスリージャパンは、大判インクジェットプリンタの「VEXIS」シリーズや「JETI CONDOR」などをパネルと出力サンプルで紹介した。同社は出力関連機器やデジタル出力ソリューションを扱う企業である。
ロール対応機「VEXIS RTR3200」は、ターポリン、メッシュ、FFシートなどの大判メディアを扱う機種で、最大出力幅は約3.2m。屋外広告や大型サインに用いるロールメディアの出力を想定する。フラットベッド機「VEXIS FB2513」は、画像認識による自動位置合わせ機能を備え、素材を自由に配置して出力する運用を提案した。
「JETI CONDOR」はフラットベッドUVインクジェットプリンタで、展示では高い生産性と解像度を訴求した。サイン製作現場の作業内容や必要な品質に応じて、ロール機とフラットベッド機を使い分ける提案となった。

平島金属は、チャンネル文字を制作できるベンディングマシン「XT MINI」と「XT2」を展示した。手作業で行うことの多かったチャンネル文字を、自動生産でき、さまざまなサイズの文字や図形を再現できる。

TAIMESは、中国のプリンタメーカー。今回はUVフラットベッドプリンタ2機種を出品している。
「TF1810」は、高速・大型の産業用リニア駆動式UVフラットベッドプリンタで出力サイズは約1,800 × 1,000〜1,100 mm(約71 × 39インチ)、最大出力厚は約85 mmをカバーする。、インク構成はCMYK、LC、LM 、W+ヴァーニッシュ(V)など出力速度は高速(4pass)の場合で最大約28〜93m²/h(ヘッド数による)。
TAIMES TF9060PROは、中型のUVフラットベッドプリンタで、出力サイズは900×600mm、最大出力厚は850 mm。出力速度は高速(4pass)の場合で、最大約15〜56 m²/h(ヘッド数による)。
いずれも「Ricoh GEN6-5pl」または「Epson i3200-U1」からヘッドを選択できる。

ローランド ディー.ジー.は、サイン市場向けの「TrueVIS」シリーズから、ラテックスプリンタ「AG-640」、溶剤プリンタ「VG4-540」、UVプリンタ「MG2-300」などを出品している。
「AG-640」は今月発表された新製品で、ラテックス方式ながら塩ビなどのPVCメディアへの対応を広げ、出力後の加工にもつなげやすい速乾性を特徴とする。壁紙など多様なメディアへの出力を提案した。

溶剤プリンタ「VG4-540」は、サイン製作で使われる塩ビシートなどに対応する。UVプリンタ「MG2-300」は透明基材への出力や、カラー、ホワイト、グロスなどを組み合わせた多層出力に対応し、立体感や質感を付与する高付加価値グラフィックスを提案した。

ジェットグラフは、DTFプリントシステムを展示した。出力部にはエプソンのガーメント向けプリンタ「SC-G6050」を採用し、シェイカー「DTF Station Miro36」と接続した構成を紹介した。「Miro36」は、出力フィルムに付着させた粉末接着剤の処理などを担うDTF用機器で、SC-G6050と組み合わせて運用する。

シージェーピーテクノロジーは、大判カッティングプロッタ「JWEI SG1725」を展示した。同機は中国のJWEI(Jingwei Systemtechnik / 精衛数控)製の高精度カッティングプロッタで、1,600×2,500mmサイズの加工領域がある。ボードはもちろん、ロールメディアも巻き取りながらカットできるハイブリッド方式を採用し、さまざまなメディアに対応する。

アコ・ブランズ・ジャパンは、大判カッティングプロッタ「DG4-1625HP」を紹介した。1,600×2,500mmクラスの素材加工に対応し、サインやディスプレイ用のボード、シートなどをカットする用途を想定する。出力物のデザインに合わせて加工することで、展示パネルや大型グラフィックスの仕上げ工程を支える。

サンダーレーザージャパンは、中国に本社があるレーザー加工機メーカーで米国では毎年3500台以上を販売しているという。
展示されている「TITANPRO 35」は。、ュアルレーザー対応で、木材やアクリル、レザー、などの非金属に加え、ステンレスやアルミニウム、真鍮などの金属製品を1台で加工可能。最大彫刻速度は3,000 mm/s、加速度8G、繰り返し精度 0.01mm。

高昇は、チャンネル文字やLEDディスプレイサインに加え、店舗運営に関わる機器を紹介した。同社は看板の企画・設計・製作・施工などを手掛ける企業で、立体文字やLEDを組み込んだサインなどを扱う。
今回の展示では、サインそのものだけでなく、レジやタッチパネルなど店舗の運営を支える機器も取り上げ、店舗づくりに関わる製品を幅広く提案した。

日科は、約3.2×1.2mの大型LEDディスプレイを展示した。画素ピッチは1.5mmで、画素間隔を狭めることで近距離からの視認性を高める仕様だ。大型の屋内サインや店舗・施設の情報表示などを想定し、出力によるサインに加え、映像表示を活用するディスプレイ分野の選択肢を示した。

開催概要

  • 会期:2026年10月21日(水)~23日(金)
  • 開場時間:午前10時~午後5時
  • 会場:有明GYM-EX(東京都江東区有明1-10-1)
  • 主催:東京屋外広告美術協同組合(東広美)
  • 出展規模:250小間
  • 入場料:無料(ウェブでの事前登録が必要)

公式サイト:https://tokobi.or.jp/sds/
入場登録:https://tokobi.or.jp/sds/ticket2026/

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