【2025年1月17日】TOPPANはこのほど、機械学習による人工知能(AI)を活用して、木目に対する感性を定量評価するシステム「MOKUMETRIX(モクメトリクス)」を開発。1月14日から、建築関係のデザイナーや商品開発のマーケター向けに提供開始した。
TOPPANは、住宅をはじめ、商業施設や医療施設、公共施設などの建築物や、家具・什器などの表面に使用される木目柄の化粧シートを製造・販売している。
今回、同社が持つ2,000パターン以上の木目柄画像が人に与える印象をAIに学習させ、木目柄の感性評価を推定するアルゴリズムを開発した。
感性評価の学習には、3万件以上のデータを収集し、高精度な定量評価システムを実現。システムの活用で、建装材で培ってきたマーケティング力を基に幅広い業界に対応する「C-lab.デザインコンサルティング」で使用する木目シートの選定を効率化できる。
「MOKUMETRIX」では、木目柄が人に与える印象や感じ方を6分類で分かりやすく表示した 。
感性評価は、「Standard=スタンダード」「Stylish=スタイリッシュ」「Luxe=上質」「Gorgeous=高級」「Natural=自然」「Gently=やさしさ」の6つのグループに分類し、数値化したもの。
また、15項目の感性評価と16項目の木目特徴量を数値化し、「心地よい」「スタイリッシュである」「重厚感がある」など15個の感性項目と、木目柄を構成する「板目や柾目の度合い」や「節の強さ」といった16個の特徴量についても数値化した。
さらに、年代や性別等のターゲットに応じた選択肢を用意している。
TOPPANは、木目感性評価プログラムをはじめとした様々な感性評価ソリューションを活用した空間デザインなどのコンサルティング事業を展開し、2027年までに化粧シート等の関連受注含め15億円の売上を目指す。
木目感性評価システム「MOKUMETRIX」
https://forest.toppan.com/designtech/clabo/mokumetrix.html
「C-lab.」ブランドサイト
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