【2026年6月2日】日本印刷産業連合会は5月29日、東京・市ヶ谷のホテルグランドヒル市ヶ谷で「第65回2026年ジャパンパッケージングコンペティション(JPC)」の授賞式を開催した。
JPCは1961年に前身のコンペが始まり今年で65回目。市場で実際に販売されているパッケージを対象にデザイン・機能性・創造性・社会的責任を総合的に評価し優秀作品を顕彰している。

冒頭、日本印刷産業連合会専務理事の緒方宏俊氏があいさつ。
「パッケージは単なる保護機能にとどまらず、商品の価値を高め消費者とのコミュニケーションを創出する重要なメディアへと進化した。中東情勢の混迷に伴うナフサショックにより包装資材の価格上昇が止まらない状況下でも、業界各社は創意工夫を重ね環境変化への対応を粘り強く続けてきた」と述べた。
授賞式は各賞の受賞者へ賞状と記念品が贈られ、最後に経済産業大臣賞の2社が表彰された。

経済産業大臣賞を受賞した味の素の「SIIDA」については、同社食品事業本部の嶋和子氏が登壇。
「ECを前提とした商品のため、オンラインで必要な情報を十分に伝えられることから、パッケージの役割を開封する瞬間の体験を最大化することにシンプルに絞り込んだ。職人の手仕事をデザインとして表現すべくロゴをスプレーアートで描いた」と開発の背景を語った。

同じく大臣賞を受賞した大日本除虫菊の「シンカトリ」は、同社コミュニケーション本部の中野千恵氏が登壇し、創業から141年にわたる蚊取り線香の歴史を紹介。
「熱源不要で部屋に置くだけ、片手でひっくり返すだけでオンオフを切り替えられるシンプルな構造を実現した。外箱も加飾のないシンプルな紙箱で調達持続性を高めた」と説明した。

審査委員長の加藤芳夫氏は「パッケージデザインはさまざまな課題解決の形が1つのデザインに込められている。一瞬でわかることだけでなく、わからない中にも大きな価値が生まれることがある。受賞作はいずれも企業の姿勢の表れだ」と講評した。

ジャパンパッケージングコンペティション
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