【2021年6月28日】大日本印刷(DNP)はこのほど、本から音が飛び出す「魔法のような虫めがね(仮称)」のプロトタイプを開発した。
この「魔法のような虫めがね」は、AI技術を活用して、子どもたちに「知ることの楽しさ」を伝えて、興味・関心を育む目的で開発された。
2020年12月に発表したデモ機の後継機で、スマートフォンを使用して「親子の絆」を深めるコミュニケーションの実現を目指す。
製品はAI技術を搭載した専用の「虫めがね」を本などにかざすことで、文字・絵・写真・イラストなどをAI技術で認識。その内容を音声や音楽で教えてくれる「魔法のような」情報機器という。
また、子どもが覗いた内容をアーカイブとして保存し、親等のスマートフォンのアプリで参照できる。
デモ機では、かざしたものを認識する機器と音を鳴らすコントローラーの2つで構成されていたが、プロトタイプは、スマートフォンと連動させて、スマートフォン側で負荷のかかる処理を行うことで、機器をより安価にし、小型化して持ち運びやすくしている。
このシステムを活用すれば、市販の絵本や図鑑などをそのまま利用可能。子どもが気になったものに「魔法のような虫めがね」をかざすと、絵本であれば音声やBGMが、図鑑であれば生き物の鳴き声や乗り物の音、説明の音声などをながすといった演出ができる。
DNPでは、自宅や幼稚園・保育園での学び、英語学習 、美術館・博物館での解説 などでの活用を見込む。
また、今後、「魔法のような虫めがね」を活用した新しい読書体験の拡大に向けて、共創パートナーを募り、読み聞かせや子どもに関するイベントでの実証実験を繰り返しながら、事業化を推進する。
なお、今回、子どもの興味・関心を育み、「知る楽しさという読書体験」を提供していくため、6月26日(土)、27日(日)、7月3日(土)、4日(日)の午前10時~午後6時に、アカチャンホンポ TOC店(東京都品川区)で開催する「BabyTech TOUCH(ベビーテック タッチ)in akachanhonpo」で、実証実験を行う。
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