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【ちょいとコラム】「ニュース」が死ぬ時は、パンダが死ぬ時!


【2020年10月21日】タイミングが悪い、間が悪いニュースというのがある。
芸能人が結婚を発表したら、もっと大物が結婚を発表してしまったり、その日に大事件が起きてしまったり…。

昭和の昔、三遊亭圓生という落語の大名人がいた。彼が亡くなった時、もちろん業界騒然の大ニュースになり「きっと翌日の朝刊は社会面トップ、もしかしたら1面トップもあるか?」と思われた。
しかし、間の悪いことに同日、上野で人気のあの動物が死んでしまった。
次の日の朝刊の見出しは「パンダ死す!」そのわきに小さく「圓生も」

 

ビックリしたなあ~もう!

ニュースが多い。
それも生半可ではなく、びっくりするほど多い!
非常事態宣言を出してロックダウンしなければならないほど多い。

普段は印刷関連で「掲載した方がいいな」と思う重要なニュースは1日5本前後。
これが今は10本くらいの日がある。
「書いたら面白いな」
と思うようなネタも含めれば20本、30本くらいは集まるがうちのリソースではとても捌き切れない。
新製品の記者発表もオンラインを含めて毎週あるし、重なるときもある。
オンラインの発表を聞きながら、リアル記者発表に参加しているということも実際に起きた(ぜひ談合して調節していただきたい)。

現状を飲食店に例えると、席数5のバーで1時間に20人くらい押しかけてきているイメージ。マスターとバイトの子1人では対応できないくらいの大混雑だ。
それでもバーならお客さんにお酒やつまみを出せばお金をもらえるが、こちらは…(いろいろ書いたけれど自主カット)。
とにかく、言いたいのは、ニュースが多すぎるということ。

 

全日本ネタ枯れ音頭

逆にネタ枯れの季節というのもある。
舞台裏を暴露するようで、あんまり教えたくないのだが、業界紙誌の年間ネタ枯れ事情はだいたいこんな感じ、
1月(年始の休暇と宴会ばかりで、新年会くらいしかネタがない)
2月~3月(典型的ネタ枯れの季節。寒いし、年度替わりで異動前だしネタがない)
4月(年度初めで異動後だし、新卒の面倒を見ているのでネタがない)
5月(GWはネタがない)
6月~7月(梅雨~猛暑でネタがない)
8月(お盆休みでなにもない)
9月~10月(台風や大雨でそれどころではない)
11月(晩秋はやはりネタがない)
12月(年末は本当に全然なんにもなくなる)

もちろん冗談だ(♪ネタが枯れる枯れるぞ~ネタが枯れるぞ~、とあの歌の節に合わせて歌ってほしい)。
本当にないのは1月、2月、8月、12月のクリスマス以降で、このあたりは切実に困ることが多い。

「だからネタが多い方が、ネタガレよりマシでしょ?」
と言われればその通りだけれど、言い返したい。
あなたたち、今みたいに大量にニュースが流れている時に新製品のプレスリリース出してPR効果ありますか?

冒頭でも言ったとおり、大きいニュースがあれば、ちょっとしたニュースは吹っ飛ぶ(圓生師匠の逝去は大ニュースです)。他のニュースと重なる可能性のある、この時期に自社の新製品をぶつけるのは、かなり効率が悪いでしょ。
ウチは毎日トップ記事を作れるが、週刊とか旬刊で発行している業界紙の1面トップは毎号一つだけ、毎日書いてるウチでも大変なのに、きっと大変なことになっているだろうと思う。

 

どうしてこうなるの!?

で、どうしてこうなるのか?を考察してみた。
一番の原因は「コロナウイルス感染拡大」で経済や企業活動が止まっていたこと。それに伴い「drupa2020」をはじめ各種展示会も延期・中止されるなど、新製品や技術、サービス発表の場を失っていた(ちょっと真面目パート)。
メーカー側は、発表しても、展示会に出せないし、デモンストレーションにお客さんも呼べない。

その心理の変化は
「展示会に合わせて新製品を発表したいのに」から
「展示会本当にやるの?」に変わって
「やっぱこれやらないじゃん」にモードが変化した。
特に前述の「drupa」は、大規模出展者が次々に出展中止を表明し、開催意義が危うくなっている。
これらの心理変化を経験しながら、
とうとう
「展示会なんか期待しても無理だから、関係なく発表&販売しなきゃダメじゃん」
にモードチェンジした。

日本はここにきて、感染者数が世界と比較すれば抑え込まれており、営業が動き始めてきたという事情もある。
そして、営業担当は「お客さんのところに行きたいんだけどタマ(新製品)くれよ!」と言う。
そこで、このような「ニュースの三密大行進」が起きてしまった。

「じゃあいつ発表したらいいの?」ということになるが、ヒントはもう書いている。
ズバリ「ネタ枯れの時期にぶつける!」。

くれぐれも自社の商品が「パンダの添えもの」にならないように、お気を付けください。

※こんな作戦ばっかり考えていると、いつまでも新製品を発表できないということになるので、どんなことが起きても大ニュースになるようないい製品を作りましょう

 


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