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【この人に聞きたい!】前編・「Tシャツプリント綺麗に簡単に」IJ先進地域から便利な商品を紹介 テクノプロモーション川井浩社長

【2017年10月12日】テクノプロモーションは、大判インクジェットプリンタ用のメディア(用紙)や、カーラッピング用フィルムなどの輸入販売で知られる専門商社。従来は超大判のサイン用メディアやカーラッピング用メディアを中心に、インクジェットプリントの先進地域欧州から、便利な商品を紹介してきた。

テクノプロモーション 河合社長

近年はテキスタイルプリント用の製品群を取りそろえており、中でもドイツForever社製トナー転写フィルムなども扱っており、OKIデータの枚葉のカラープリンタ「C941dn Vinci(ヴィンチ)」を使ったオリジナルTシャツの作成を、メディア販売の立場から支援し、注目を集めている。
オリジナルグッズプリントで盛り上がるTシャツプリントの世界に新風を吹き込む「TRANSFER RIP」を使ったシステムについて、テクノプロモーションの川井浩社長に話を聞いた。

 

生産性と品質の向上させるソフト「TRANSFER RIP」

当社では1年ほど前から、「VINCI」専用のオリジナル「TRANSFER RIP(トランスファーリップ)」を中心としたTシャツ作成ソリューションの販売を開始しました。

このソフトは「VINCI」の「白トナーがある」という特性を生かして、白色トナーを使いドットでメッシュのような表現を実現しました。
白がない製品では、Tシャツが黒や紺、赤などの濃い色の場合、ベースの色に負けてしまって、本来のデザインが表現できません。
「VINCI」では、白を一度引いた上に、カラー表現を行うので、しっかりと制作者の意図を反映したデザインが可能です。


トランスファーRIPを使用したTシャツ(左)と従来品

さらに「TRANSFER RIP」を使用すれば、従来の「VINCI」用ソフトではできなかった白トナーの濃度調整を自動計算し、いらない部分の白色を飛ばせます。
従来の濃度調整しないプリントでは、余分に白がのっかるため、白茶けてしまい、青が群青に、赤がピンクになるという現象が起こることがあります。
このため、色をしっかり出したいところは白を濃く、白を邪魔してしまう場合は薄くといった具合に色をコントロールし、CMYKのトナーの発色を助けます。


プリントはOKIの「VINCHI」で行う

こうしてしっかりカラーコントロールすれば、Tシャツプリントは写真のように奥行きのある美しい仕上がりになるのです。

Tシャツとしての着心地も、従来品のようにカラーがのった部分が厚ぼったくなったり、通気性がなくなったりといったこともなく、布地の風合いをそのまま生かしたTシャツを作成できます。


柔軟性があり、引っ張ってもひび割れしない

この工程をアドビのPhotoshopでやろうとすれば、濃度合わせやグラデーション、いらない部分のカットなど25工程くらいかかりますが、このソフトでは数クリックで実現できるのです。
さらに白トナーの消費量は格段に下がり、作成コストも低減できるのです。
ソフトの価格は28万円なので、人件費やトナーの費用などを考えればすぐに元が取れるのではないでしょうか。

後編につづく

 

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