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【年頭所感】日本包装機械工業会 会長 大森利夫 「先端技術を活用しながらイノベーションを生み出す」

【2024年1月1日】明けましておめでとうございます。
皆さまには、健やかな新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

さて、わが国をはじめとして世界経済は、ポストコロナの各種の対策や民間の取り組み効果もあり経済社会活動の正常化に伴い、緩やかな景気回復が続くことが期待されています。
ただし、世界的な金融引き締めや中国経済の先行き懸念など、海外景気の下押しするリスクに加えて、物価上昇、ロシアによるウクライナ侵攻、中東地域をめぐる地政学的問題など世界情勢は不確実性が増しており、サプライチェーンの混乱懸念もあります。政府におかれては、国民の生活を守りながら、産業界のニーズを踏まえた企業の事業環境整備など持続的な経済の回復に向けた対策の充実を期待しております。

2022年度のわが国包装機械産業の生産実績は、新型コロナウイルスの感染拡大による不透明感から、設備投資計画の見直しや電子関連の部品不足等により、対前年度比1.4%減の4,269億円と前年度に引き続き減少となりましたが、一方で輸出は660億円と過去最高額を記録してします。2023年度の生産計画においては4,304億円と対前年度比4.2%増の見通しですが、今後、人手不足対策として国内設備投資の自動化、省人化等への対応に加えて、成長する海外市場の一層の開拓には、国別・地域別な対応がより重要と考えます。
包装業界は食品・医薬・日用品・化粧品など世界の人々の生活に不可欠で重要な産業と言えます。特にこれまで以上に衛生意識の高まりから、より安全で安心な社会構築のための役割が増していると思います。

一方で世界的な気候変動問題の高まりから脱炭素に向けた取り組みの動きも加速しております。包装業界としては、プラスチック問題を始めとして資源循環対策についてはユーザー業界、流通業界、消費者などサプライチェーンの関連ステークホルダーの皆様と協力しながら持続可能な社会の実現に向けて取り組むことが重要と考えております。
また、包装機械を含めたものづくり産業を取り巻く環境はIoT、AIなどの先端技術を活用しながらイノベーションを生み出していくことが、需要業界の皆さまのビジネスの進化とともに産業の高度化につながるものと確信いたします。

わが国の包装機械産業はこのような変化に対応し、人手不足問題、環境問題、食料問題等のさまざまな社会課題の解決に向けた取り組みを積極的に行ってまいります。当工業会としましては50年の歴史を有する包装学校の包装人材育成を始め、包装産業の技術高度化、広報推進、ISO事業、青年部会、国内外展示会等の事業を幅広く展開することにより、会員の皆さまをはじめとする関係の皆さまの事業のお役に立つと同時に工業会の価値向上に努めてまいります。

当会の最大イベントであります「JAPAN PACK日本包装産業展」を昨年10月に東京ビッグサイトで関係各位のご協力の下、無事に終了いたしました。そして展示会開催時にはアジア主要業界の相互協力の基盤となるAPAC(Asia Packaging Associations’Club)を創立し、今後の業界のさらなる国際化を進めてまいりたいと思います。

次回の「JAPAN PACK日本包装産業展」は2025年10月7日から10日まで東京ビッグサイトで開催いたします。新体制により需要業界の自動化、環境問題、国際化などの社会課題の解決に向けて開かれた包装総合展を目指してまいります。関係の皆さまのご支援をいただき、事業内容の充実を図り新たなビジネスの発展に貢献してまいりたいと考えております。
本年も当会事業への温かいご支援とご協力をお願い申し上げます。
年頭に当たり、皆さまのますますのご繁栄とご健勝を祈念しましてごあいさつとさせていただきます。

※挨拶の内容をそのまま掲載しています

 

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