【2019年3月15日】富士フイルムはこのほど、商業印刷向けインクジェットデジタルプレス「Jet Press」シリーズの新ラインアップとして「Jet Press 750S」を富士フイルムデジタルプレス通じて発売した。
「Jet Press 750S」は、「Jet Press 720S」の特長はそのままに、用紙サイズの拡大や最新のプリントヘッドとインクの採用により毎時3,600枚という高速出力を可能とした新たなフラッグシップモデル。国内から販売を開始し、順次海外でも提供していく。
発売する「Jet Press 750S」は、「Jet Press 720S」の基本性能を継承しながら、最新の独自技術を採り入れることにより、生産性をさらに向上。プリントヘッドの打滴速度を高速化させ、さらにインク吐出量の制御を高精度化し、新たな乾燥機構の採用により、毎時3,600枚という高速出力を実現した。
最大用紙サイズを750mm×585mmに拡大したことで、一般的な書籍のサイズであるB5サイズが一枚に6ページ分印刷できるようになり生産効率が向上した。また印刷物を1枚ずつ画像確認し自動で欠点を検出する描画品質検査装置を新たに採用し、出力後の検品・仕分け工数を削減する。
このほか、印刷用紙をベルトコンベアに密着させ直接熱を与える新たな乾燥機構により消費電力を約20%削減。乾燥装置本体の全長が従来機に比べ70cm短縮したため、設置面積を約15%削減し省スペース化を実現している。
標準価格は2億円(税別)。
同社は、2011年にインクジェットデジタルプレス「Jet Press」シリーズを発売。日本・欧米を中心に導入が進み、これまでに世界で累計150台以上の導入実績がある。
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