【2024年6月26日】大日本印刷(DNP)はこのほど、材料や加工方法をさらに改良することで、パルプ回収率85%以上を有する「紙製ハイバリアモノマテリアルパッケージ」を完成させた。
DNPでは食品・化粧品・医療品等の包装材として、紙の単一素材(モノマテリアル)にすることによって“リサイクルしやすさ”を高めながら、酸素や水蒸気等の透過を防ぐ“高いバリア性”を持つ環境配慮型のパッケージ用紙シートを2022年に開発し、サンプルを提供してきた。
開発された「紙製ハイバリアモノマテリアルシート」は、リサイクル性評価でパルプ回収率を85%以上まで高めている。また、モノマテリアル基材ながらも、水などを通さないナイバリア性があることも特長。酸素透過度(OTR)0.5cc/m2・day・atm*4以下、水蒸気透過度(WVTR)0.5g/m2・day*5以下を実現した。
薄紙(クラフト紙)だけでなく、厚い板紙(カードボード)など、さまざまな用紙に対応。折り曲げ加工後のバリア性の劣化を最小限に抑えることで、パッケージとして必要な機能を実現している。
さらにPVDCやアルミ蒸着膜、アルミフィルムなどを不使用で、リサイクル時、パルプの質の劣化(ダウングレード)を防止する。
今後、DNPは、紙製ハイバリアモノマテリアルシートを食品・化粧品・医療品等のメーカーに提供。また、バリア性などの機能を高めた環境配慮製品・サービスのラインアップを拡充し、環境負荷低減の需要が高まる国内外の市場に展開していくとしている。
なお、同製品は6月26日(水)~28日(金)に東京ビッグサイトで開催される「第26回インターフェックスジャパン[医薬品][化粧品]製造展」のDNPブース(東3ホール・小間番号21-46)紹介される。
紙製ハイバリアモノマテリアルシート
https://www.dnp.co.jp/news/detail/20167605_1587.html
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