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コダック 高速コンティニュアスインクジェット向け新水性インクとプライマーを発表 基材選ばず印刷可能に

【2023年9月23日】米コダックはこのほど、「KODAK Stream」「KODAKULTRASTREAM」の 2 つの高速コンティニュアスインクジェットテクノロジー向けに最適化された水性インクとプライマー製品を開発した。

コダックは、先端材料やケミカル、カラーインクの新ブランドの立ち上げに着手しており、その一環として 「KODAK EKTACOLOR インク」と「KODAK OPTIMAX プライマー」を発表している。

「KODAK EKTACOLOR インク」はStream インクジェットテクノロジーに適しており、「KODAK PROSPER 7000 Turbo Press」や「KODAK PROSPER 6000 プレス」「KODAK PROSPER インプリンティングシステム」などの「 Stream インクジェットテクノロジー」で使用される 。

顔料ベースと染料ベースのどちらのアプリケーションでも対応できるため(染料ベースは PROSPER インプリンティングシステムのみ)、ユーザーに最大限の多用途性を提供する。
顔料マイクロミリングプロセスを用いて製造されており、非常に細かく分散されたごく微細なナノ粒子顔料の製造が可能です。このごく微細な顔料により、インクの噴射が容易になり、散乱光が生じにくく、乾燥したインク層は非常に薄くなり、また非常に広い色域を再現できる。

これらのインクは、他のインクと比較して保湿剤の含有量が少なく、印刷が難しい基材に対し、高いインクカバレッジのコンテンツを印刷する場合でも、より速く乾燥させさせられる。
インクには揮発性有機化合物(VOC)が含まれていないため、サステナビリティの実現に直結するとともに、お客様のオペレーターの作業環境が改善されるという。

「KODAK OPTIMAX プライマー」は、対象基材に合わせて、各種発売される。これにより、高価なインクジェット専用紙やその他の特殊基材を購入するケースが減少するという。対象は、印刷用紙のほか、コートボール紙やプラスチック、フィルム、金属材などに対応する。

同社では、これらによりあらゆる用途で両技術のメリットが強化されるとしている。

 

コメント

コダック会長兼最高経営責任者 ジム・コンティネンザ氏

コダックには 55 年以上の経験があり、当社ほどインクジェットについて精通している企業はありません。
当社はこの深い専門知識を活用して、KODAK Stream および ULTRASTREAM インクジェットテクノロジーの製品ラインで使用されるインクとプライマーを製造しています。
KODACHROME インクとEKTACOLOR インク、OPTIMAX プライマーのリリースは、当社がお客様に提供し続けているイノベーションと競争上の差別化要因の一例にすぎません。
当社の高速コンティニュアスインクジェットテクノロジーと相まって、これらのインクとプライマーにより、すべてコダックが社内で開発、製造した、完全に適合したコンポーネントとの完全なインクジェットエコシステムが成り立っています。
このエコシステムはお客様の多種多様なアプリケーションによる生産効率を向上させ、生産量の増加を可能にし、ひいては利益拡大の実現に貢献します。

 

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