【2017年6月7日】ルーマニアの「コカ・コーラ」がラベルを使った面白い企画を実現。これがマーケティングや広告の業界で話題となっている。
他国にも広がりそうな展開なので、プリント&プロモーションではいち早くチェックしておく。
このラベル、一部を切り取って、手首に巻けば「あら不思議」、カラフルな「リストバンドラベル」なるというギミックがついている。
このリストバンド部分のデザインは、確認できただけで8種類。描かれているアイテムは、コカ・コーラをモチーフにした柄はもちろん、「カセットテープ」や、「ギターとトランペット」「ヘッドフォンとマイク、スピーカー」など音楽に関したものが多い。
この絵柄には意味がある。リストバンドがルーマニア最大級である音楽イベントの入場券が当たるくじになっているのだ。
絵柄の一部がバーコードになっており、これをスマートフォンで読み取ると「当たりorはずれ」が分かる。さらに当たったバーコードはイベント会場入り口でスキャンすれば、そのまま入場できるチケットにもなる。
気になるのは「すぐはがれちゃうんじゃないの?」っていうところ。
コカ・コーラのパッケージングチームでは、リストバンドの耐久性チェックをしたそうで、3週間身につけていてもはがれることはなく、その間に「マラソン2回分くらいの距離のランニングをした」上に、「日本への出張もした」と言っている。
「日本への出張」ってのは「極東の島国みたいな遠い所に行ったけどOKだぜ~(ワイルドだろ~)」という意味なのか(ちょっと古い)。
まあとりあえず、かなり耐久性はグーのようだ。
ラベル自体はホットメルトのグルーラベルで、安価なもの。リストバンドの接着部分のみ再剥離と再接着を可能にし、この企画を実現した。
これ以前には組み込み型のリストバンドを考えていたようだが、高価で複雑なので、断念したという。
ルーマニアでは、SNSや屋外広告などを通じてこのリストバンドをPRした結果、認知率が10代で75%に達し、商品の売り上げも11%伸びた。
国際的なマーケティングメディアからも注目を集めたことから、「コンセプトを他の国のチームに拡大するためにツールキットを開発している」というから、前に取り上げた「ラベルがリボンになるコカ・コーラ」のように、日本で発売される日も近い、かもしれない…。
というわけで、百聞は一見に如かず、動画をご覧ください。
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